×

大島 初W杯へ強烈アピール!西野監督「彼がキープレーヤー」

[ 2018年5月31日 05:30 ]

キリンチャレンジ杯   日本0―2ガーナ ( 2018年5月30日    日産ス )

<日本・ガーナ>後半、ボールを奪う大島(左)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 W杯メンバー入りへ、強烈アピールとなった。大島は終盤に足をつりながら、国際Aマッチ4戦目にして初めてフル出場。「勝たないといけなかった。追いつくことができず残念」と肩を落としたものの、前半28分には原口へスルーパスを通すなど、持ち前の展開力を発揮した。

 西野監督は「交代は全てプラン通り」と会見で明かしたが、ただ一つだけ想定と異なる選択をしたのが大島だった。当初は大島と井手口を入れ替える予定だったが、「大島の展開力やプレーメークを考えると外せなかった。終盤追いかける展開の中で、彼がキープレーヤーだった」と急きょ変更し、井手口は長谷部とスイッチ。若き司令塔の力を高く評価した。

 日本代表では辛酸をなめ続けてきた。16年9月のW杯アジア最終予選UAE戦でA代表デビューを飾ったが、失点に絡み、昨年12月のE―1選手権でも、第2戦の中国戦で前半途中に左太腿肉離れで交代し離脱。3月の欧州遠征でもマリ戦で負傷交代した。

 度重なるケガを減らすため、肉体改造に着手した。昨年9月に左太腿を痛めた際には、川崎Fの篠田フィジカルコーチから右足より左足の筋量が劣っていることを指摘され、改善のための筋トレを開始。太腿の太さは以前より3、4センチ増した。私生活では酸素カプセルを購入し寝具を替え、血液検査も実施。食生活も見直すなど徹底した。

 ふがいない結果に終わった壮行試合の中で、大島の活躍は数少ない希望だった。いくつもの苦境を乗り越えてきた男にとって、初の大舞台が見えてきた。

続きを表示

2018年5月31日のニュース