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5冠レアル、勝ち点11差も…Cロナ 5戦連続弾で逆転Vへ

[ 2017年12月22日 09:15 ]

ともにチームを背負うメッシ(手前)とC・ロナウド(AP)
Photo By AP

 リーガ・エスパニョーラ伝統の一戦、レアル・マドリード―バルセロナの「クラシコ」が23日にマドリードで行われる。Rマドリードは直前のクラブW杯(UAE)で史上初の2連覇を達成し、17年にクラブ初となる5冠を獲得した。一方のバルセロナは国内リーグ無敗で首位を快走。キックオフはクラシコ史上最も早い現地午後1時、日本時間午後9時からと、日本での注目度はがぜん高まりそうだ。

 世界一の白い巨人が宿敵を迎え撃つ。クラブW杯で史上初の連覇を果たしたRマドリードが、凱旋試合として臨むクラシコ。欧州CL、国内リーグ、スペインスーパー杯、欧州スーパー杯、クラブW杯とクラブ初の5冠を獲得した17年のラストゲームを、バルセロナに勝って締めくくる。

 もちろん注目は、エースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(32)だ。16日のクラブW杯決勝で南米代表グレミオ(ブラジル)を相手に決勝点となる直接FKを決めた。7日にバロンドール(世界最優秀選手賞)を獲得。史上最多5度目の受賞でライバルのメッシ(バルセロナ)に肩を並べた後、フランス・フットボール誌で「私は史上最高の選手だ」と誇った。過去10年間、バロンドールを分け合ってきたメッシとの直接対決はチームも個人も世界一であることを示す最高の舞台だ。

 8月に行われたスペインスーパー杯はバルセロナに2連勝。しかし、第1戦でロナウドは判定に怒って主審を小突き、リーグ第4節まで出場停止処分を受けた。エースを欠いたチームは開幕ダッシュに失敗し、1試合消化が少ない暫定ながら首位バルセロナと勝ち点11差の4位と低迷。ロナウドも国内リーグは11試合4得点と不調だった。それでも最近の公式戦は4戦連発の計5得点。逆転Vのためにも絶対に負けられない一戦で、エースが5戦連続弾を決める。

 ▽エル・クラシコ スペイン語で「伝統の一戦」。レアル・マドリードとバルセロナの対戦を指す。フランコ将軍の独裁政権時代(39〜75年)に政府の優遇を受けた首都クラブのレアルに対し、弾圧されたカタルーニャ地方は地元クラブのバルセロナを通じて自由を主張。サッカーの枠を超えた歴史、因縁がある。国内のみならず欧州を代表する実力、人気、伝統を誇る両クラブだけに、サポーターを含め感情むき出しの激しい試合となる。

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2017年12月22日のニュース