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浦和 日本勢初の初戦黒星…レアルどころか開催国枠に不覚

[ 2017年12月11日 05:30 ]

クラブW杯準々決勝   浦和0―1アルジャジーラ ( 2017年12月9日 )

アルジャジーラ戦の後半、相手にゴールを決められガックリの浦和・槙野(左から2人目)と西川(右)
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 アジア王者の浦和は開催国枠のアルジャジーラ(UAE)との準々決勝に0―1で敗れた。FW興梠慎三(31)が決定機を外すなどまさかの大ブレーキ。日本勢として初めてクラブW杯の初戦を落とす屈辱となった。4強入りで対戦するはずだった欧州王者レアル・マドリードへの挑戦権を逃し、次戦は12日、アフリカ王者ウィダード・カサブランカ(モロッコ)との5位決定戦に回った。

 「情けない」。試合後、取材ゾーンを通過する大半の選手が口をそろえた。油断か、慢心か。開催国枠アルジャジーラのカウンターに沈み、零敗。夢に見たC・ロナウドとの、レアル・マドリードとの“ガチンコ対決”は幻に終わった。「レアル戦を楽しみにしていたのに…。大きな傷を負ってしまった」と槙野。代償はあまりに大きい。

 前半28分、興梠が両手で頭を抱えた。武藤のクロスをフリーで受けながら信じられないシュートミス。後半19分にも相手GKのこぼれ球にうまく対応できず、まさかの大ブレーキとなった。取材ゾーンは無言で通過。欧州、中東スカウトの注目も集めたラファエル・シルバは「我々に欠けていたのは集中力」と肩を落とした。内容では相手を圧倒。ボールを支配し、両サイドから相手を崩す場面もつくったが、詰めが甘かった。

 今季はまれに見る激闘の連続を制し10年ぶりにACLを制覇。その後、いったん緊張の糸が切れてしまったのも事実だ。公式戦は直近6試合で2得点。リーグ戦は3連敗。流れは変えられず「相手の入りが緩く油断したのかも。レアルとやりたかったと言うより、ここに負けたのかと。何のためのACLだったのか」と柏木。緩んだ糸は元に戻らなかった。

 試合前、槙野はパチューカの本田と連絡を取り、互いの勝利と決勝での対戦を誓い合った。だが決勝はおろか、3位決定戦での対戦も消滅させてしまった。「受け入れがたい結果。メンタルを修正して次に進みたい。この大会で2敗はできない」と槙野。5位決定戦は12日、まさに哀愁のカサブランカ戦。屈辱の敗戦を糧に浦和のプライドを見せるしかない。

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