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槙野“本職”で本領発揮だ!NZ戦で代表2年ぶりCB先発濃厚

[ 2017年10月5日 05:30 ]

ボール回しに汗を流す(左から)浅野、槙野、吉田
Photo By スポニチ

 愛知県豊田市内で合宿4日目を迎えた日本代表は4日、冒頭15分間を除き非公開練習を行い、紅白戦などを実施した。関係者によればDF槙野智章(30)が主力組のセンターバック(CB)で起用されたという。サイドバックもこなす万能DFが来年6月のW杯ロシア大会へ、CBとしての適性もアピールする。

 敵のキーマンは必ずつぶす。ニュージーランド戦は来年6月のW杯ロシア大会に向けた強化試合の第1弾。非公開となった4日は紅白戦が行われ、関係者によれば槙野がセンターバックで出場することが濃厚だという。サイドバックを兼務する万能DFにとって、CBでの先発は15年11月W杯予選カンボジア戦以来、約2年ぶりだ。

 「CBを本職としている(吉田、昌子、植田)選手に比べ、経験は劣るかもしれませんが、相手のキーとなる選手を抑える強さ、3人にはないものを出したい」と話す。先月27日のACL・上海上港戦では元ブラジル代表のフッキを徹底マーク。試合の経過とともにフッキが明らかに槙野を避け、完全にいらつかせたことで、大きな手応えを得た。

 三十路を迎え、肉体改造にも着手。夏以降、標高3000メートルと同じ空間の中で30分間、走り続けるという“高地トレ”と同様の効果が得られる過酷なトレーニングを続ける。「連戦に耐える体をつくるためです」。オフには血液を米国の検査機関に送りアレルギー物質なども調査。食をはじめ生活の全てをサッカーにささげてきた。

 欧州組が主流のハリルジャパンでの槙野の出場は、サイドバックで先発した昨年10月のオーストラリア戦以来となる。これまでCBとして出場した8戦中5試合は完封に導くなど結果は残してきた。

 「国内組、海外組と分けられる時点で悔しい。W杯に向けたサバイバル、負けられない戦いを楽しみたい」。はるかロシアに向けたサバイバル。希代の“元気印”が最終ラインで確かな存在感を放つ。

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2017年10月5日のニュース