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ハリルホジッチ監督でいいのか

サウジアラビア戦で指示を出すハリルホジッチ監督
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 【大西純一の真相・深層】日本は8月31日のW杯アジア最終予選でオーストラリアに2―0で勝ってW杯ロシア大会出場を決めた。予選を突破したことで、自動的に本大会もハリルホジッチ監督が引き続き采配を振るうことが内定した。日本サッカー協会の田嶋会長が「ロシアまでぜひやってもらいたい」とお墨付きを与えたが、ハリルホジッチ監督のサッカーでいいのかという議論は尽くされたのだろうか。検証することもなく、結果だけで決めてしまっていいのだろうか。

 オーストラリア戦は快勝したが、相手が以前のように守備を固めてロングボールでカウンターを狙う攻撃スタイルから変わっていた。中盤で短いパスをつないでポゼッション率を高めてじっくり攻めるサッカーへの転換を図り、戦い方を変えてきた。日本が苦手なロングボールをほとんど使わなかったことで、日本が優位に戦えた。結果を優先したサッカーをしてきたならば、結果はどうなっていたか分からない。最終戦のサウジアラビア戦は0―1で敗れたことを考えると、予選を突破したものの、手放しで喜ぶわけにはいかないはずだ。

 もちろんハリルホジッチ監督もいいところはある。縦に早い攻撃を主体にしたサッカーは、時代に合っているし、オーストラリア戦で井手口や浅野をスタメンで使って結果を出したように、若手をうまく使っている。

 技術委員ら専門家が十分に議論して続投を決めたのならいいが、「予選を突破したから、本大会も」と結論づけるのは短絡的だ。日本は既に5度もW杯に出場、6大会連続出場の今大会はハードルも高くなって当然だ。

 フランス大会から20年がすぎ、日本の状況は大きく変わった。サッカー人気が定着し、サッカー人口も増えた。「W杯優勝」も遠い夢ではなくなってきたと思っている。結論はどちらでもいいのだが、日本協会が議論し、一般のファンにも分かるように示してもらうことが重要なのではないか。W杯は4年に一度しかない。貴重な大会を有意義に戦うためにも、そして未来も考えて、判断してほしいと思う。

 ◆大西 純一(おおにし・じゅんいち)1957年、東京都生まれ。中学1年からサッカーを始める。81年にスポニチに入社し、サッカー担当、プロ野球担当を経て、91年から再びサッカー担当。Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、W杯フランス大会、バルセロナ五輪などを取材。

[ 2017年9月22日 09:30 ]

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