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ルーニー険しい王様復活の道…古巣マンU本拠凱旋も何もできず

[ 2017年9月19日 09:38 ]

プレミアリーグ・第5節   エバートン0―4マンチェスター・ユナイテッド ( 2017年9月17日 )

<エバートン・マンチェスターU>古巣と対戦するルーニー(左)
Photo By AP

 海外サッカーの話題にスポットを当てる「蹴球大陸」が再開です。17〜18年シーズンの第1回は、プレミアリーグ・エバートンのFWウェイン・ルーニー(31)。17日に昨季まで所属したマンチェスター・ユナイテッドと敵地で移籍後初めて対戦し、自身は無得点、チームは0―4で完敗。試合翌日の18日には、飲酒運転の裁判に出廷。免停2年、奉仕活動100時間などの判決を受けた。

 13季プレーしたオールド・トラフォードへの初帰還は苦い結果に終わった。ルーニーが無得点のまま後半37分に退いた後、チームは3失点して大敗。コメントを残さず“夢の劇場”を後にした背番号10について、一夜明けた英各紙は「凱旋は悪夢に苦しむ」(デーリー・メール)、「過去の象徴として帰還」(デーリー・ミラー)と厳しい論調で伝えた。

 名門で最多の公式戦253得点を記録した元エースは、古巣ファンに温かく迎えられた。1トップで先発し、厳しいマークを受けながら2度決定機があった。0―1の前半21分に自身のポストプレーからパスを展開。右折り返しを右足で狙ったが左に外した。後半1分には至近距離からの左足シュートはGKデヘアの足を直撃。クーマン監督は「1―1になっていれば違った試合だった」と嘆いた。

 自身もチームも浮上のチャンスだった。ルーニーは14季ぶりに復帰した古巣でリーグ開幕2戦連続得点と好スタート。リーグ通算200得点を記録した第2節マンチェスターC戦後には「もう体力がない、結果が残せないと言われた選手にしてみれば悪くない」と批判に対して皮肉で言い返していたが直後に自ら墓穴を掘った。今月1日に飲酒運転で逮捕されこれをきっかけに不倫疑惑が浮上。この前後からルーニーは5戦連続不発、チームは同4連敗と急落していた。

 試合翌日、ルーニーは裁判に出廷した後「家族、監督、クラブには既に謝ったが、全てのファンにも謝罪したい」と文書でコメントした。先月には歴代最多の53得点を記録したイングランド代表からの引退を発表。31歳で過去の人になってしまうのか、古巣で復活を果たすのか。そのプレーが、エバートンの今季成績を大きく左右することは確かだ。

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