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ハリルJ完全アウェー 皇太子チケット買い占めサウジ無料開放

[ 2017年9月4日 05:30 ]

軽快な動きを見せる(左から)武藤、長友、酒井高
Photo By スポニチ

 日本代表にオイルマネーが襲いかかる。サウジアラビア協会は3日、3大会ぶりのW杯出場が懸かるアジア最終予選・日本戦(5日、ジッダ)のスタンドを無料開放すると発表。サルマン皇太子が入場券を買い占めて自国サポーターに提供するという。日本代表はジッダ市内で練習を行い、妻で女優の平愛梨(32)の第1子妊娠を発表したDF長友佑都(30=インテル・ミラノ)がバンビーノ(イタリア語で男の子)のために、W杯ロシア大会での活躍を誓った。

 太っ腹としかいいようがない。14年に完成した試合会場のキング・アブドゥラー・スポーツ・シティーは収容約6万2000人。関係者によると、緩衝地帯と日本サポーター用に確保された席を除くシートは約6万となる。

 うち5万9800席は普通席35サウジアラビアリヤル(SR、約1029円)。残り200席がロイヤルシートで1500SR(約4万487円)で販売されていた。締めて計239万3000SR(約7033万円)。サルマン皇太子がいくらで入場券を買い占めたか明らかにされていないが、大枚をはたいたことは間違いない。

 6月に副皇太子から昇格したサルマン皇太子は、国内No・2の実力者。スポーツ振興に尽力し、特にサッカー界とのつながりが深い。サウジアラビアではチケット購入者の大半が富裕層。会場に姿を現さない人も多く、今最終予選でも満員発表ながら空席が目立つ試合もあったというが、今回の措置で満席となるのは必至だ。サウジアラビア協会のエザット会長は「我々はプリンスの期待に応えなければならない」とコメントした。

 サウジアラビアにとって日本戦は3大会ぶりのW杯出場が懸かる大一番だ。B組2位につけるが、3位オーストラリアと勝ち点で並び得失点差は2。日本戦を落とせば、最終戦にタイ戦を残すオーストラリアに逆転される可能性は高い。各テレビ局も連日、日本戦に向けた特集を組んでおり、注目度は抜群。W杯出場を決めている日本にとっては本気の相手とぶつかれる絶好の強化試合となる。

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2017年9月4日のニュース