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ハリルJ サウジ戦からサバイバル号砲!本大会へ25人横一線

[ 2017年9月3日 05:30 ]

ジッダの夜景をバックに練習する日本代表イレブン
Photo By スポニチ

 6大会連続6回目となる18年W杯ロシア大会出場を決めた日本代表は2日、チャーター機でサウジアラビア・ジッダに到着した。本大会まで指揮を執るバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、5日に行われるアウェーでのW杯最終予選サウジアラビア戦での勝利を厳命。選手にとって本大会メンバー入りへ新たなサバイバルの始まりとなる。 日本代表メンバー  W杯アジア最終予選

 9カ月後に控える本大会へ、消化試合など存在しない。チャーター機でしゃく熱のジッダに到着したハリルホジッチ監督は、早朝にもかかわらずアドレナリンが出まくっていた。「勝ったから疲れはない。勝利の味を味わいたい。選手にも味わってもらいたい」。次戦も、あくまで戦える11人を送り出す“ガチ”な姿勢を示した。

 横一線での競争が始まる。前日の会見で指揮官は「第3章は始まっている。ロシアにはツーリストとして行くつもりはない」と語り、本大会を見据えたサバイバルの号砲を鳴らした。サウジアラビア出発前には宿泊ホテルで「バカンスに行くわけではない」と選手たちに勝利を厳命。ケガで離脱した長谷部、香川を除く25人が、ハリルの1次選考に臨む。

 “仕切り直し”の一戦は、重要な意味を持つ。過去にW杯決定直後の試合でゴールを記録した選手は、98年フランス大会の中田英寿、06年ドイツ大会の柳沢敦ら、いずれも本大会のピッチを踏んでいる。今回のサウジアラビア戦で活躍した選手も当然、選考レースで一歩先を行くことになる。

 ホームで待ち構えるサウジアラビアにとっては、日本戦がW杯出場を懸けた大一番。イスラム教徒による聖地メッカへの巡礼期間とも重なって、玄関口となる都市ジッダには人が集まりスタジアムにも約6万人が押し寄せる完全アウェーとなる見込みだ。加えて夜でも気温30度を超える過酷な環境。厳しい状況でこそ真価を発揮できるのは誰か。選手たちの一挙手一投足に、鬼軍曹の熱いまなざしが注がれる。

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