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浦和“非常事態”川崎Fに大敗 ペトロ監督次戦次第で辞任も

[ 2017年7月6日 05:30 ]

明治安田生命J1第13節   浦和1―4川崎F ( 2017年7月5日    等々力 )

試合後、敗戦に怒るサポーターと話し合うペトロヴィッチ監督(中央)
Photo By スポニチ

 ACLの影響で未消化だったJ1の2試合が行われた。前戦で3連敗から脱出した浦和は川崎Fに1―4と大敗。試合後にチームバスの出入り口で一部サポーターに詰め寄られたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が、次節9日の新潟戦の結果次第で辞任する可能性を示唆した。

 浦和が非常事態に陥った。川崎Fに大敗した試合の後だった。ペトロヴィッチ監督が、選手バスの出口を封鎖していた500人近いサポーターとの議論に応じ、次戦9日の新潟戦に、自身の進退を懸けることを明言。「新潟戦で勝ち、(12日の天皇杯、J2熊本戦)連勝できなければ、私が一番最初にここから出て行く」と言い切った。

 サポーターからは怒号の嵐を浴びた。「(古巣の)広島に帰れ!」「いつまで我慢すればいいんだ!」。最初にサポーターに囲まれたのはバスに乗車前の玄関口。たまらず指揮官は約200人のサポーターと対峙(たいじ)した。「ACLも勝つ。優勝争いもする。信じてほしい」と力説してその場を収めた。だが再びバスの出口で囲まれ、自ら退路を断つ発言は飛び出した。

 この日の大敗でリーグ戦は最近6試合で17失点。今季通算29失点で、昨季年間34試合で記録した28失点を半分の17試合で早くも抜いてしまった。山道強化本部長は「全力でサポートするだけです」と解任を否定した。しかし、指揮官が退任を申し出れば、状況が一変する可能性はあり、「未来のことは分かりません」と話すしかなかった。

 川崎F戦は采配も裏目に出た。急造の4―4―2で臨んだが、前半に2失点。後半は従来の3―4―2―1に戻すも後手に回り、大敗した。柏木は「ぶっつけ本番の難しさはあった。今は勝てる気がしない」と肩を落とした。約1時間も出発が遅れた選手バスが、競技場を後にしたのは午後11時すぎだった。次戦の新潟戦は指揮官とって後のない一戦。危機的状況の浦和に再浮上はあるか。

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2017年7月6日のニュース