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チリ初決勝!Cロナ封じた PK戦GKブラボ神セーブ3連発

[ 2017年6月30日 05:30 ]

コンフェデ杯・準決勝   チリ0―0(PK3―0)ポルトガル ( 2017年6月28日    カザニ )

<チリ・ポルトガル>PK戦でポルトガルの2番手J・モウティーニョ(手前)のキックも止めたGKブラボ
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 準決勝1試合が行われ、南米代表のチリが0―0のまま突入したPK戦を3―0で制し、大会初出場で初の決勝進出を決めた。PK戦では3人が全て決めたのに対し、GKクラウディオ・ブラボ(34=マンチェスター・シティー)が欧州王者ポルトガルのシュート3本を全て止める神懸かり的な活躍。初の“世界一”を懸け、7月2日の決勝ではドイツ―メキシコの勝者と対戦する。

 ポルトガル5人目のC・ロナウドに、出番すら与えなかった。ブラボはPK戦で3度跳び、3度ともシュートを両手ではじいた。1人目のクアレスマには左へ一度ステップを踏んで右へ動き、2人目のJ・モウティーニョには細かく足踏みをしてから右へ。3人目のナニに対しては左へ体を傾けながら右手を振って幻惑し、左へ跳んだ。全員が相手GKの逆を突いた3人のキッカーも含め、完璧すぎるPK戦勝利。守護神はピッチで歓喜のイレブンに胴上げされた。

 「ケガをしていたから、いつも通りのペースではプレーしていなかった。でも、いつも通り静かに集中していた」。今季はバルセロナから、グアルディオラ監督に足元の技術を買われ4年契約でマンチェスターCへ移籍。しかし、肝心のセーブに安定感を欠き、途中から控えに回る屈辱を味わった。4月にはふくらはぎを負傷し、今大会も1次リーグ2試合を欠場。それでも、いずれも決勝でアルゼンチンをPK戦の末に破った15、16年南米選手権2連覇の立役者は大一番で健在だった。

 前半7分にはアンドレ・シウバの至近距離からのシュートに体を投げ出し、後半12分にはC・ロナウドの強烈な一撃をストップ。PK戦の活躍は「たまたまじゃない。研究していたから」と話すブラボを、ピッツィ監督は「驚異的だ。相手のキッカーをよく調べていた」と称えた。12日間で4試合を戦ったチームは疲労を隠せず、この日はサンチェスやビダルの決定力も影を潜めた。だが、ブラジルとアルゼンチンの南米2強を近年の実績で上回るチリには、代表歴代最多114試合の出場を誇る主将がいる。

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