×

“男気残留”新潟CB大野、最終ラインを再構築「アルビを変えるのは自分」

[ 2017年2月7日 09:23 ]

対人に絶対の強さを見せる新潟DF大野
Photo By スポニチ

 2年連続J1残留ギリギリのチームを大野和成(27)が守備から押し上げる。昨年8月、鳥栖戦で負った右膝内側側副じん帯損傷も癒え、5日の高知大との練習試合で実戦復帰。「まだ恐怖心もあるけど、これからやっていけばなくなる。チームとしての基本の守り方も浸透しているし、あとは戦術理解度を高めていければ」と開幕戦に向けて視界も良好だ。

 今季はセンターバック(CB)のコンビを組んでいた舞行龍が川崎F、右サイドバック(SB)の松原が横浜に移籍。左SBコルテースもグレミオへ移り、DFラインが一変する。それでも「今までもいろいろなメンバーとやっていたので気にならない」と富沢、矢野ら新加入選手を率先して引っ張っている。

 昨年11月末にはチームで先陣を切って契約を更新する男気を見せた。鳥栖などからオファーもあったが、新潟U―18育ちだけに「生え抜きの僕が出て行ったらよくないと思った。新潟でできることは他の選手よりもあるはず。アルビを変えるのは自分しかできないと思った」。主将にも抜てきされ、積極的に選手とコミュニケーションを取り存在感が増してきた。

 「DFとして無失点を目指したいし1対1は絶対に負けたくない。そのためにはイージーミスをなくしていく」。昨年の新潟はリーグ13位の49失点。対人に絶対の強さを見せるCBが、新たなDFラインを統率できた時、上位進出も見えてくる。(渡辺 直美)

 ◆大野 和成(おおの・かずなり)1989年(平元)8月4日、新潟県生まれの27歳。新潟ユース(U―18)から08年に入団。11年にはJ2愛媛、12〜13年はJ2湘南(13年はJ1)に期限付き移籍。J1通算116試合出場4得点。08年AFCU―19選手権出場。1メートル80、75キロ。利き足は左。血液型A。

続きを表示

2017年2月7日のニュース