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ブラジル“神の手疑惑弾”で不覚…29年ぶりの1次L敗退

[ 2016年6月14日 05:30 ]

ブラジルは後半30分、FWルイディアス(左)に“疑惑のゴール”を決められた(AP)

南米選手権1次リーグB組 ブラジル0―1ペルー

(6月12日 米フォックスボロ)
 南米選手権1次リーグB組の2試合が12日、米フォックスボロなどで行われ、ブラジルは格下のペルーに“疑惑のゴール”で決勝点を許し、0―1で敗戦。勝ち点4で3位に終わり、87年大会以来29年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した。ペルーは勝ち点7で1位となり、ハイチに4―0で快勝した2位のエクアドルとともに準々決勝進出を決めた。

 屈辱的な敗退だった。FIFAランク7位のブラジルが、同48位のペルーに公式戦で敗れるのは75年以来41年ぶり。しかも相手の決勝点は“神の手ゴール”だった。

 後半30分、左サイドを相手に突破され、折り返しをFWルイディアスに決められた。右手で押し込んだように見え、副審はハンドの反則をアピールしたが、審判4人による確認の結果、最終的にゴール判定。「手に当たったのが見えたが文句は言えない。点を取れなければ代償を払うことになる」と主将のDFミランダ。リオデジャネイロ五輪優先でエースFWネイマールが欠場する中、初戦エクアドル戦も無得点(0―0)に終わるなど、決定力不足を嘆いた。

 8月に迫った自国開催のリオデジャネイロ五輪も率いるドゥンガ監督は、解任の可能性を問われ「私が恐れるのは死だけで、職を失うことなど恐れていない」と答えた。ドイツに1―7の屈辱的大敗を喫した14年W杯後に就任したが、18年W杯予選では6位と低迷し、既に批判が高まっている。初の金メダルが「闘将」に託されるかは不透明な状況に陥った。

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