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大久保 初V王手弾 川崎F次節にも悲願の優勝へ

[ 2016年6月12日 05:30 ]

<横浜・川崎F>後半34分、PKでゴールを決めた川崎F・大久保はジャンプして喜ぶ

明治安田生命J1第1S第15節 川崎F2―0横浜

(6月11日 日産ス)
 首位・川崎Fが初のステージ優勝へ向け、大きく前進した。敵地で横浜と対戦し、FW大久保嘉人(34)のPK弾などで2―0と快勝。消化が2試合少ない3位・浦和が2位・鹿島との上位対決に0―2で敗れたため、自力優勝の可能性が復活した。川崎Fは次節18日の福岡戦に勝てば、他カードの結果次第で優勝が決まる可能性がある。

 試合を決めたのは大久保だった。1―0の後半34分、小林が倒されて得たPK。ゆっくり助走してゴール右上に決め、ゴール裏の川崎Fサポーターへ向かって走った。3試合ぶりの166点目は4年連続2桁得点となる今季10点目、9日が誕生日だった大久保にとっては34歳での初ゴールで、初のステージ優勝に向かうチームを加速させた。

 「PKは自信があるからね。GKが動いたのが見えた。2桁といってもまだまだだね」と、喜びは控えめ。「思ったより上にいったので、ちょっとビックリしたよ」と、狙いが少し外れたことを明かして苦笑いした。

 悲願である初のステージ優勝へ、大きな勝利だった。5月14日の神戸戦に勝って暫定首位に立っていた中、この日の夜に行われた上位対決で浦和が鹿島に敗れた。浦和が未消化分の2試合に勝っても、川崎Fが残り2戦に勝てば追いつかれることはない。試合終了直後に主将の中村が「結果が全て。今日はこれ以上望まなくていい」と話していたが、これ以上は望めない状況を手に入れた。チームが首位に浮上しても、選手を目の前の試合に集中させてきた風間監督の下、着実に勝ち点を重ねてきた。この日は横浜との神奈川ダービーで守備を固めた相手に対して前半27分、エウシーニョの右クロスがDFに当たりこぼれたところをエドゥアルド・ネットがミドルシュート。後半には横浜にリズムが傾きかけたところで大久保が2点目を決めた。難敵の横浜をきっちりと退けた。

 「みんな声も出ていて勝ちたい気持ちが出ていた。チームが一つになっている。一試合一試合どんな相手にも気を引き締めていく」。日本代表FW小林が選手の気持ちを代弁する。あと2試合、全てをぶつける。

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2016年6月12日のニュース