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U23 鎌田&関根を再招集!リオ用“地上戦布陣”テストへ

[ 2016年3月15日 05:30 ]

ポルトガル遠征メンバー22人を発表し笑顔を見せる手倉森U―23日本代表監督

 日本サッカー協会は14日、ロンドン五輪王者のU―23メキシコ代表などと親善試合を行うポルトガル遠征(21~30日)のメンバー22人を発表した。手倉森誠監督(48)はこの合宿からリオデジャネイロ五輪本大会を見据え、トップ下を配したフォーメーションに移行する考えを明かした。25日にU―23メキシコ代表、28日にはポルトガルのトップクラブであるスポルティングと対戦することも決定。“世界仕様”の布陣で強豪2連戦で腕試しをする。

 いよいよ五輪本大会に向けた強化が始まる。会見を行った手倉森監督は「4―4―2で戦ったアジア予選から、本大会へ向けたオプションをつくっていかないと。トップ下を置く布陣はA代表でもやっており、日本の強みを出せるシステム」と話した。4―2―3―1にする可能性が高く、世界レベルのU―23メキシコ代表を相手に通用するのか測る。

 戦術も変わる。「アジアでは浮いたボールが多かったが、世界では地上戦が増える。グラウンダーのパスで崩す質も高めておきたい」と今合宿の狙いを明かす。人選もそれに沿った。アジア最終予選では選外となった鳥栖MF鎌田、浦和MF関根を再招集した。鎌田は独特のリズムから意表を突くスルーパスを出せるトップ下。関根はドリブルが持ち味のサイドアタッカー。J1クラブでレギュラーを張る2人の長所が生きてくる戦い方となる。

 2試合目の相手も決まった。28日にポルトガル代表FWのC・ロナウドらを輩出し、13日現在でリーグ首位のスポルティングと対戦する。国際Aマッチデーに行われるため、各国の代表クラスは不在だが、元イタリア代表MFアクイラーニらが出場する可能性もある。「いろんな大陸の選手がいる。いい経験になる」と指揮官。本大会を見据え日程も中2日での連戦にした。

 サバイバルが始まる。これまでは海外遠征では、A代表でも23人を呼ぶのが通例だった。だが、今回は1人減らした。指揮官は両の手で人さし指、中指を立て「22人にしました。ブイブイ(VV)」と冗談めかしながらも「徐々に減る覚悟を持たせていく」と表情を引き締めた。本大会出場メンバーは18人。“世界仕様”に適応できる選手だけが生き残っていく。

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2016年3月15日のニュース