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U23日本代表 いきなりピンチ…主将・遠藤がインフル離脱

[ 2016年1月5日 05:30 ]

インフルエンザで離脱することになったU―23日本代表の遠藤

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権(12日開幕、カタール)に出場するU―23日本代表は4日、ドーハ市内で調整した。主将のMF遠藤航(22=浦和)がインフルエンザを発症したため、この日の練習から離脱。6大会連続五輪切符獲得を目指す手倉森ジャパンにいきなり災難が降りかかった。

【U―23日本代表メンバー U―23アジア選手権】

 直前合宿のためドーハ入りしてからわずか1日。早くも試練が訪れた。主将の遠藤が病に倒れ、離脱した。日本協会関係者によると、3日午後の練習後、遠藤は宿舎での夕食時に体調不良を訴えた。検温の結果37・8度。帯同する医師が診察したところ、インフルエンザを発症していることが判明した。4日朝に体温は38・4度まで上昇。治療薬タミフルを服用し、宿舎の自室に隔離されているという。手倉森監督は「大きな大会にアクシデントはつきもの。それを糧にできるか。動じずに勝ちきることが重要」と、前だけを向いたが影響は計り知れない。

 インフルエンザを発症した場合、5日間の隔離が必要となるため、最速で復帰したとしても8日の練習から。13日の初戦・北朝鮮戦まで、5日間でコンディションを万全に戻すことは困難だ。6、7日に予定されている強化試合にも出場できなくなり、連係を深める意味でも主将不在は大きな痛手となる。

 さらには他の選手への拡大も心配される。幸いにも宿舎では、手倉森監督が遠藤を1人部屋に指定したため、濃厚接触は避けられた。しかし、3日に発症したことを考えれば、罹患(りかん)したのは日本国内だと考えられる。2日夜に成田空港を出発してから経由地のドバイまで約12時間。その後、ドーハまで約1時間。フライト中はスタッフや他の選手と近い座席で過ごしており、まん延している可能性は否定できない。

 手倉森監督は「(遠藤離脱は)俺に対する試練だと思っている。ヘソ(中盤の底)にあいつがいなきゃと思いすぎないように。誰が出ても良いようにチームをつくれということ」と話すが、プレー面、精神面でチームをけん引し、監督と選手のパイプ役を務める主将の離脱は痛い。五輪切符獲得へ。難しい挑戦を強いられることになった。

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2016年1月5日のニュース