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柿谷 1年半ぶりセレッソ復帰!J1昇格への切り札として期待

[ 2016年1月5日 05:30 ]

古巣・C大阪への復帰が決まったFW柿谷

 J2C大阪は4日、スイス1部のバーゼルFW柿谷曜一朗(26)を完全移籍で獲得したと発表した。C大阪で2013年にJ1で21得点を挙げた元エースは約1年半ぶりの復帰。念願の海外挑戦で結果を残すことはできなかったが、古巣ではJ1昇格の切り札として奮起が期待される。

 元エースがサクラ復帰を決断した。柿谷は14年7月にバーゼルに移籍。念願の海外初挑戦は4年の長期契約でステップアップを目指していたが、不完全燃焼で古巣に戻ることになった。

 「本当に悩みました。ただ自分はセレッソでサッカーがしたい、セレッソをもっと大きなクラブにしたい、という気持ちがやはり一番強かった。サポーターの皆さんが認めてくれる選手になれるように、責任と覚悟を持って一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」。クラブを通じて決意表明した。

 14年W杯ブラジル大会に出場した技巧派FWの柿谷は、バーゼルでは加入直後からスイスのフィジカル重視のサッカーに苦しんだ。昨季はリーグ戦14試合で3得点。昨夏にも古巣から獲得の打診があり、その際には断りを入れていた。今季は開幕のファドゥーツ戦に先発してゴールを挙げるなど好スタートを切ったが、その後は再び出場機会に恵まれなかった。1年半の在籍期間の成績は18試合で4得点。バーゼル在籍期間は日本代表からも外れていた。

 移籍前はエースナンバーの背番号8を背負っていたとはいえ、今のチームではスタメンの座を約束されていない。1年半も満足に試合に出場していなかったブランクに加え、メンバーも大幅に変わった。新たにブラジル人FWの加入も決定しており、FW玉田やFW杉本らとの競争を勝ち抜く必要がある。

 一方でJ1の78試合よりも多い148試合のJ2プレー歴を持つ柿谷の加入はチームにとってプラス。J1復帰へ向けた起爆剤として期待される。今後は1月中旬の始動日から合流予定。挫折を経験した天才アタッカーが、プレーオフで敗れ1年でのJ1復帰を逃したクラブとともにはい上がる。

 ◆柿谷 曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日、大阪市生まれの26歳。4歳からC大阪の下部組織に所属し、06年にクラブ史上最年少の16歳でトップ昇格。J2徳島への期限付き移籍を経て12年に復帰。14年7月にバーゼル移籍。14年W杯ブラジル大会出場。国際Aマッチ18試合5得点。利き足は右。1メートル77、68キロ。

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2016年1月5日のニュース