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C大阪・山口蛍 海外挑戦が濃厚 ハノーバーが獲得に乗り出す

[ 2015年12月7日 11:10 ]

J1昇格の逃しピッチに立ちつくす山口

 J2C大阪の日本代表MF山口蛍(25)が、今冬に海外挑戦することが6日、濃厚となった。かねてから海外移籍への思いを抱いており、すでにクラブ側へ思いを伝えている。強化部長も兼任する大熊監督は「シーズンが終わってから(山口と)いろいろ話さないといけない。これから各クラブが動くときだと思う」と話し、近日中にも本格的な会談の場を持つことを示唆してきた。

 J2ながら日本代表に名を連ねるボランチに対して、既にドイツ1部ハノーバーが獲得に乗り出していることも判明した。関係者によると、山口に対して興味を示す意向が、既にC大阪側に伝えられているという。今後、正式オファーが届けば、交渉が一気に進展する可能性がある。ほかにも複数のドイツクラブが興味を示しているもようで、米MLSのクラブも獲得に乗り出している。

 ハノーバーには、ロンドン五輪でともに戦った日本代表MF清武と同DF酒井宏が在籍。ハリルジャパンにも招集され続けている3人が同一クラブで戦うことになれば、大きな話題となることは間違いない。今季は苦戦しており、12月5日現在で4勝2分け9敗の14位。残留争いに巻き込まれており、山口は中盤の救世主としても期待されることになる。

 この日の試合後、C大阪の主将もつとめる背番号6は、去就を問われ「それは今は考えていない」と話すに止めた。C大阪との契約は来季も残ることから、移籍する場合は違約金が発生することになる。今後はさらに複数のクラブが獲得に乗り出す可能性があり、今後の展開が注目される。

 ハノーバー96 ドイツ・ニーダーザクセン州に本拠地を置くクラブ。1896年創設。02年に昇格してから1部に定着。ドイツ・サッカー選手権を2度制覇している。10―11年シーズンは4位と躍進。愛称はレッズで、クラブカラーは黒と白と緑。本拠地は約4万9000人収容のAWDアレナ。

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2015年12月7日のニュース