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仙台 “辻上兄貴”に祝砲!2発の金園「勝利しかないと」

[ 2015年8月13日 05:30 ]

J1第2S第6節 仙台3―1松本

(8月12日 ユアスタ)
 仙台は松本に3―1で逆転勝ちして第2ステージ初勝利。強化・育成担当の辻上裕章氏(38)となでしこジャパンのMF澤穂希(36)の結婚が明らかになる中で、祝福の勝利となった。

 大注目カップルの結婚に沸く仙台が、ご祝儀代わりの白星を挙げた。選手、監督が強化・育成担当の辻上氏からなでしこジャパンのレジェンド澤との結婚を知らされたのは試合当日。クラブハウスで本人から吉報を聞いた渡辺監督は「連敗中のチームにとって追い風となる素晴らしい出来事」と第2ステージ最下位に沈むチームの逆襲のきっかけにする意気込みで、選手をピッチに送り出していた。

 指揮官の思惑通り鮮やかな逆転勝ちで、第2ステージ第6節にして初白星。勝利の立役者は辻上氏を“兄貴”と慕う金園だった。0―1の後半12分に野沢のクロスをファンブルした相手GKのミスを見逃さずに押し込むと、同40分にも角度のない位置から右足を強振。相手DFに当たったボールがネットを揺らした。

 金園は居残りシュート練習で辻上氏にボール拾いをしてもらうことも多い。「辻上さんにはいつも優しく接してもらっているし、結婚は自分のことのようにうれしかった。連敗中でも常に声を出してチームを明るくしてくれている。朝に結婚を知った時点で、きょうは勝利しかないと思っていた」と笑顔。この試合の勝利給からお祝いを贈ることも検討している。

 辻上氏は「試合当日に結婚報道が出てチームに迷惑が掛かることを心配していたが、監督に“追い風になる”と言われて救われた」とホッとした表情を浮かべた。試合前にはスタジアムで復興イベントが開催され、出演した歌手の松崎しげるがピッチで「愛のメモリー」を熱唱。祝福ムードが漂うピッチで劇的な逆転勝利を収めて、結婚に花を添えた。

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2015年8月13日のニュース