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ミセス「澤」でリオ五輪へ!結婚おのろけ会見で現役続行表明

[ 2015年8月13日 05:30 ]

花束を手に笑顔のINAC神戸MF澤

 ミセス澤でリオへGO――。11日に電撃結婚を発表したINAC神戸のMF澤穂希(36)が12日、神戸市内で会見。相手がJ1仙台の強化・育成担当の辻上裕章氏(38)であることを明かした。またプライベート以外では引き続き「澤」姓を使用。「現役であれば目標は高く」と現役続行ならミセス澤としてリオデジャネイロ五輪を目指す考えを表明した。

 かつてW杯を力強く掲げた澤が、少女のように恥ずかしそうに現れた。直筆メッセージで結婚を報告してから一夜明けたこの日、“人妻”の姿を捉えようと集まったテレビカメラは9台。「おめでとうございます!」、「今のお気持ちは?」…。次々に投げかけられる質問に「ありがとうございます」「うれしいです」と丁寧に頭を下げた。

 いつも通りの鋭い視線でボールを追いかけてから2時間半後、始まった会見では再び照れた。相手が元仙台のJリーガーで現在は同クラブで強化・育成を担当する辻上氏と明かし「サッカーのことなど悩んだ時、話をしていて頼りがいのある人。信頼の置ける人で自分をさらけだせる。彼の優しさや責任感の強さ、誠実なところが凄く好き」と人柄を紹介。プロポーズは「2人だけの中にしまっておきたい」としたが付き合った時から結婚を意識。控えという従来と違う立場で戦ったW杯だったが「私のメンタルを支えてくれた。みんなには言えない弱音を彼には吐いた」と支えてもらったことを明かした。

 心強いパートナーを得て、リオデジャネイロ五輪への思いもあらためて口にした。「結婚したから辞めるとかではなく、相手とも相談したい。来年のことは分からないけれど、現役であれば目標を高く(持つ)という気持ちはある」。プロである以上「一年一年が勝負」と自分に言い聞かせ、最高のプレーを引き出すために心と体が一致しているかどうかを問い続けてきた。だから先のことはいつも明言しない。ただ「私のサッカーの可能性があれば、凄く協力的」という夫の存在はリオ五輪への後押しとなるかもしれない。

 結婚式は当分お預けとなり「辻上穂希」となったものの、旧姓を引き続き使用することも表明。ミセス澤として、2人でサッカー道を歩いて行く。

 ▼リオ五輪への道 アジア1、2次予選を免除されたなでしこジャパンは来年2月29日~3月9日に大阪で行われるアジア最終予選に参加。日本、北朝鮮、オーストラリア、中国、韓国のシード5カ国に9月の2次予選を通過した1カ国を加えた6チームが総当たりで上位2カ国に与えられる本大会出場切符を争う。五輪本番の登録メンバーはW杯カナダ大会の23人から18人に絞られる。

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