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大和なでしこW杯8強に歓喜 川澄らゆかり“女子サッカーのまち”でPV

[ 2015年6月25日 06:00 ]

大和市で行われたパブリックビューイングで沸く市民ら

女子W杯決勝T1回戦 日本2―1オランダ

(6月23日 バンクーバー)
 サッカー女子W杯で、なでしこジャパンがオランダを破り決勝トーナメント初戦突破を決めた24日、MF川澄奈穂美(29)の故郷、神奈川県大和市でパブリックビューイング(PV)が行われた。女子サッカーが盛んで、今大会は川澄とFW大野忍(31)DF上尾野辺めぐみ(29)と、同市ゆかりの3選手が代表入り。市民は、2大会連続の8強入りに喜びを爆発させた。

 市のスポーツセンターでは、約50人が総立ちでニッポンコールを繰り返し、勝利を喜んだ。

 この日は川澄と、座間市出身ながら同市に実家がある大野が先発。大野の近所に住む梅田安代さん(70)は、大野からプレゼントされた背番号11の代表ユニホームを着て応援。大野がボールを持つたび「シノ~!行け~!」と声を張り上げた。「(大野の)祖母の家が近所で、小さい頃から知ってる。“あんたも30歳だし、そろそろ結婚しなよ”なんて言ってる。大会が終わったら、いい人を紹介してやらなきゃ」と喜んだ。

 この日は出番がなかったが、お隣の横浜市瀬谷区出身のDF上尾野辺は、川澄と小中高時代のチームメート。同市の女子チーム「林間SCレモンズ」「大和シルフィード」でプレーした。シルフィードは、2人が中学に進学した1998年(平10)創部。当時は女子中学生がサッカーをできる環境が整っておらず、部活動もクラブチームも女子チームは全国的に少なかった。シルフィードの加藤貞行代表(67)は「サッカー少女は中学で他のスポーツに流れ、悔しい思いをした。川澄や上尾野辺らにサッカーを続けてほしくて、チームをつくった。今の彼女らがあるのは私のおかげ?そうかもね」とジョークを交え、教え子の活躍を喜んだ。

 大和市は“女子サッカーのまち”を標榜(ひょうぼう)し、シルフィードの支援や元代表選手によるサッカー教室などを開催している。シルフィードのトップチームに所属し、市職員でもある元代表GK小野寺志保(41)は「市に深い縁のある選手が代表に3人もいるので、もっともっと勝ち進んでもらい、市を盛り上げてもらいたい」と、なでしこジャパンのさらなる進撃を期待した。

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2015年6月25日のニュース