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澤にサプライズ!W杯へ“親友”沙保里からパワーもらった

[ 2015年5月3日 05:30 ]

澤(右)に花束を贈る吉田

なでしこL第6節 INAC神戸2―1新潟

(5月2日 ノエスタ)
 レジェンドが霊長類最強女子にパワーをもらった。W杯メンバー7人を擁するINAC神戸がDF近賀ゆかり(31)の同点弾などで2―1と新潟を逆転。開幕6連勝を飾り首位を守った。試合後には澤穂希(36)のリーグ通算150ゴールを祝うセレモニーが行われ、親交のあるレスリングの吉田沙保里(32)が来場。W杯連覇へエールを送った。

 逆転勝利にホッとした後、サプライズが澤を待っていた。前節で達成したリーグ通算150得点を祝うセレモニー。澤に内緒でプレゼンターとして現れたのはレスリングで五輪3連覇、世界選手権12連覇の吉田だった。

 「(W杯メンバー発表があった)きのう、沙保里から連絡がなくて寂しいなと思っていたら…。世界を連覇している女王に足を運んでもらって励みになる。パワーをもらった」。さすがのレジェンドもアテネ五輪で知り合い親友になった霊長類最強女子のまさかの来襲に大喜び。最近は代表から漏れている苦しい心情も打ち明けてきただけに直接の祝福は心に染みた。「澤さんがいた方が(なでしこには)絶対心強い。W杯で優勝してもらって、私の9月の世界選手権につなげたい」と吉田から力強いエールを送られると笑顔で応えた。

 試合でもさすがの存在感だった。前半14分に相手選手と接触して左足首をひねり一瞬、ひやりとさせたが、その後に披露したのは代表の佐々木監督が絶賛するカミソリスライディング。高い危機察知能力で、再三、相手の攻撃の芽をつんだ。「もっとコンディションを上げていきたい」とW杯を見据えた。

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2015年5月3日のニュース