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松本 20歳前田がリーグ初ゴールも…ホーム連勝ならず

[ 2015年5月3日 05:30 ]

<松本・新潟>前半23分、同点ゴールを決めた前田(左から3人目)はチームメートと喜び合う

J1第1S第9節 松本1―2新潟

(5月2日 松本)
 14位の松本は、15位の新潟とホームで対戦。前半23分にMF前田直輝(20)が、J1リーグ戦初ゴールとなる豪快なミドルシュートで同点としたものの、後半38分に勝ち越し弾を許し1―2で敗戦。ホーム連勝とはならず、勝ち点は8のまま。順位を一つ落とした15位で前半戦を折り返した。

 若武者の左脚が嫌な流れを一時は断ち切った。前半7分にDF後藤が相手をペナルティーエリアで倒してしまい、PKで失点。重苦しい雰囲気となったが、前半23分、右サイドにいた前田がペナルティーエリア外から左脚で振り抜いたボールは、大きく弧を描いてゴールのサイドネットに突き刺さった。

 前田はゴールに吸い込まれたのを確認すると、大きくジャンプしながら、渾身(こんしん)のガッツポーズ。J1リーグ戦初ゴールは貴重な同点弾となった。しかし、終わってみれば悲しき空砲となっていた。

 惜しい場面はたくさんあった。両軍が体をぶつけ合う激しい展開。反町監督が「ボールへの執着心、戦う姿勢がこのゲームを分ける」と送り出した後半は、38分に痛恨の失点をした後も、相手ゴールを脅かし、45分には、MF岩上のロングスローに反応したFWオビナがヘディングシュート。バーに嫌われ、こぼれ球を放ったシュートは相手DFに当たり、決定機を逃した。

 先制を許したリーグ戦は一度も勝ててない。3月14日の広島戦、4月4日の浦和戦、同12日の柏戦、同29日のG大阪戦の4試合は先制を許し、いずれも敗戦。順位は14から15位へ後退。下がった順位は一つだが、8節終了時点で山雅より下位だった新潟、山形、甲府が勝利。そして、清水も引き分けで勝ち点を積み上げており、日本のトップ15を争う戦いは激化した。次節は6日、ホームで最下位18位(9節終了時)の甲府と対戦。ここで敗れると、甲府に勝ち点を抜かれてしまう大事な一戦。中3日の厳しい日程の中、総力を挙げて勝ち点3を奪い取る。

 ▼反町監督 非常に悔しい敗戦だった。後ろが(DF酒井の)出場停止と、(DF後藤が前半を終え負傷後退した)ケガもあって不安定だった。踏みとどまるかと思ったが、J1ではそうはいかないと感じた。個人的な話だが、J1の舞台で(かつて率いた)アルビレックスと試合ができるとは、山雅に来たときは想像できなかった。感慨深い思いがある。山雅流を貫いてこれからも頑張っていきたい。(次節甲府戦を)ホームでできるメリットを生かしたい。

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2015年5月3日のニュース