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清水FW長沢 降格圏同士“裏天王山”で結果出す「1点欲しい」

[ 2015年4月29日 05:30 ]

今季初ゴールを狙う長沢

J1第1S第8節 清水―山形

(4月29日 アイスタ)
 5連敗中の16位・清水は29日、アイスタに17位・山形を迎え撃つ。FW長沢駿(26)はリーグ3戦ぶりの先発が濃厚。今季はナビスコ杯を含め、公式戦出場9試合で無得点と苦しんでいるが、J2降格圏同士の“裏天王山”でネットを揺らし、復活ののろしを上げる。

 9番を背負う者として、悔しさを隠せなかった。今季公式戦ノーゴールの長沢は「どんな形でも1点欲しい。1点取れれば見方、風景も変わってくる。この試合をきっかけにしたい」と悲壮な決意を口にした。

 余裕が消えていた。3月8日の鹿島との開幕戦(アイスタ)から5戦連続先発。1トップで攻撃の起点となるだけでなく、前線からプレスを掛け守備にも貢献してきた。ただ、結果に結びかない。同22日の松本戦(アイスタ)ではシュートがポストに嫌われ、今月25日の広島戦(Eスタ)では右クロスを得意の右足ボレーで合わせるも枠外。「普段なら決めていたけど、落ち着きがなかった」。公式戦9戦549分で無得点に「申し訳ない気持ちです」と唇をかむ。

 責任感が増した。今季はFW大前元紀(25)とともに副主将に就任。フル出場した22日のナビスコ杯・仙台戦(アイスタ)では高卒新人のFW北川航也(18)、DF松原后(18)ら若手主体のイレブンに「(ボールを持ったら)俺を見ろ」と指示。後半にFW沢田崇(23)が移籍後初得点を決めると、真っ先に飛びつき喜んだ。試合後も食事に誘い祝福。今度は自身が祝われる番だ。

 昨季はシーズン初得点から公式戦5戦連発。一度ネットを揺らせば勢いに乗ることは実証済みだ。「練習でも気持ちが入っている。サポーターのためにも、全力でぶっ倒れるくらいやりたい」。勝ち点、得失点差ともに並ぶ山形との背水マッチ。背番号9の今季1号で、ゴールデンウイーク初戦を飾る。

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2015年4月29日のニュース