×

【小倉隆史の目】献身さと一芸を重視 ロシアW杯見据え若手も多め

[ 2015年3月20日 09:00 ]

悲願の代表選出となったG大阪FW宇佐美

 アジア杯のメンバーに、アギーレ監督時代に呼ばれなかった選手と、W杯ロシア大会へ向けた若手を加えている。多めに呼んだのは、実際に見て、性格まで把握しようとしているのだと思う。特徴として挙げられるのはチームのために献身的に走り、働けることで、バックアップの車屋や大森が象徴的だ。そして“武器”を持っていることが重視されている。初選出の藤春や復帰の永井はスピード、宇佐美もドリブルとシュート力という抜きんでた武器がある。

 W杯ブラジル大会でアルジェリアは、4―2―3―1をベースに戦っていた。日本代表もこのシステムをベースにアレンジを加えていくと思う。相手によって5―4―1や4―3―3も使う。戦い方も攻撃的なものだけではなく、引いて守ってカウンターを狙ったり、引き出しが多い。相手だけでなく、自チームの選手の特徴によってシステムを変えることもある。バリエーションが多いので、選手は高い戦術理解度が求められることは間違いない。そして、日本代表がステップアップすることも間違いないと思う。(元日本代表FW)

続きを表示

2015年3月20日のニュース