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アギーレ監督 告発受理を完全否定「正式なものは届いていない」

[ 2015年1月26日 05:30 ]

帰国後、空港近くのホテルで取材に応じたアギーレ監督

 アジア杯準々決勝で敗退した日本代表が25日、帰国した。八百長疑惑の渦中にあるハビエル・アギーレ監督(56)は成田市内で取材に応じ、スペイン検察当局の告発がバレンシア裁判所に受理されたとの連絡がないと明かした。受理が確認されれば、解任が決定的な状況の中、6月に始まる18年W杯ロシア大会アジア予選にも前向きな姿勢を見せた。

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 日本代表の本隊とともに日本へ戻ったアギーレ監督はアジア杯期間中、かたくなに拒否していた八百長疑惑に関する質問について約1カ月ぶりに口を開いた。

 その内容は、14日にスペイン各紙が一斉に報じた疑惑に関与した41人全員の告発が受理されたという事実を真っ向から否定するものだった。

 「私も、メディアで読んだだけです。正式に受理されたという連絡は入っていない。弁護士にも正式なものは何も届いていません」

 同じく告発されたレバンテ側の選手の代理人には既に受理を伝える文書が届いているものの、現時点でアギーレ監督の元にはないという。既に日本協会の大仁会長は告発の受理が確認されれば解任を示唆している。告発の「受理」が進退問題の大きなポイントとなるが、あくまで受理の事実がないことを主張した。

 アギーレ監督は2月には休暇を兼ね一時、スペインに戻る予定だ。その間に裁判所から出頭を要請される可能性もあるが「弁護士に正式に連絡があれば、(対策を)話し合うが、今はメディアに出てるだけ。特に動くことはない」と話した。

 「受理」を否定する指揮官は6月に始まるW杯予選にも意欲を見せた。アジア杯での経験を踏まえ「W杯予選で当たる可能性のあるチーム、審判、運営を見ることができて良かった。3月(31日、味スタ)にはウズベキスタン戦もある。より多くの情報を得ることができる」と語った。本心なのか、虚勢なのか、いずれにせよ八百長疑惑など“どこ吹く風”だ。

 アジア杯で連覇を逃すどころか、5大会ぶりに4強進出を逃した。それでも指揮官は「サッカーが分かっている方は、4試合とも日本が上回っていたことが分かっていると思う」と強気。「日本はまだ死んでいない。しっかり生きている」。告発が受理されれば、解任される崖っ縁の状態に変わりはないが、アギーレ監督は日本代表の現状を自身の立場に重ねるように言い放った。

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