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長友 左FWで先発!8分で左SB戻るも…来月アジア杯へ絶好調

[ 2014年12月23日 05:30 ]

ラツィオ戦の前半、攻め込むインテル・ミラノの長友(右)

セリエA第16節 インテル・ミラノ2―2ラツィオ

(12月21日)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(28)がアジア杯(来年1月、オーストラリア)へ向けて「最高のコンディション」に仕上がってきた。年内最終戦となった21日のホーム・ラツィオ戦では慣れない3トップの左で先発。すぐにサイドバック(SB)に戻ったが、3試合連続のフル出場を果たし、2点差を追い付いて勝ち点1を手にした。アジア杯へ向けた29日からの国内合宿に合流するため、23日に帰国する。
【長友 日程と成績 セリエA動画 順位表】

 連覇を期待されるアジア杯へ向けて、長友が絶好調を印象付けた。前半で2点差をつけられたが、豊富な運動量で流れを引き寄せて引き分けの原動力に。今季は左ふくらはぎの負傷、右肩脱臼とケガに泣かされてきたが、年内最後の一戦を終え日の丸を背負う舞台への手応えを隠さなかった。

 「コンディションはかなり高いレベルにある。もちろん精度の部分ではまだまだ課題はありますが、体のコンディションは今までなかなかみられなかったぐらいのレベルかなっていうのは、自分でも感じてる」

 試合後は笑みが浮かんだが、試合はまさかのサプライズで幕を開けた。ポジションは4―3―3システムの左FW。長友は「キエーボ戦(15日)の後半から右ウイングに入った。それから1週間の練習で左右のウイングだったり…。SBの練習はやってなかった」と事もなげに話したが、当然、スタジアムは騒然となった。

 だが、それ以上に慌てふためいたのは選手の方だった。開始2分に先制点を与え、さらに左SBのブラジル代表DFドドが不安定だったため次々と突破を許した。結局、わずか8分で長友は本来の左SBへ。そこからが本領発揮だった。前半24分にはカットインからシュートを放ち、4―3―1―2システムとなった後半は9分、12分、14分と立て続けにチャンスを演出するなど左サイドを支配。チームの流れを一変させ、21分と35分の得点を呼び込んだ。

 23日に帰国し、29日からはアジア杯へ向けた事前合宿に臨む。ピッチ外では日本代表のアギーレ監督の八百長問題で揺れているが「監督を信じてついていくだけ」とブレない心も強調した。「集中を切り替えて頑張る」。アジアの頂点だけを見据え、ピッチ内に全神経を注ぐ。

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