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大逆転劇完結へ!宇佐美“お得意様”徳島戦での優勝弾誓う

[ 2014年12月3日 05:30 ]

ミニゲームで突破を図るG大阪・宇佐美(右は西野)

 エースが決める―。首位のG大阪は2日、勝てば05年以来9年ぶりのリーグ制覇を、ほぼ手中にする6日の徳島戦(鳴門大塚)に向けて、吹田市内で練習を再開。公式戦ここ2試合で4得点と一時の不調から完全復活したFW宇佐美貴史(22)がゴールとタイトルの奪取を誓った。勝ち点差14からの「史上最大の逆転ドラマ」を完結させ、J1昇格初年度の3冠獲得へ突っ走る。

【J1順位表】

 宇佐美の復帰から始まった快進撃を、宇佐美自身が最高の形で締めくくる。優勝に王手をかけて迎える大一番。「何とか点を取って良い形で終われればいい。自分がタイトルを呼び込みたい」。力強くV宣言すると「3つあるJの大きなタイトルでも一番のメーンかなと思う。(優勝して男泣きしたナビスコ杯と違い)もう泣かないと思いますけど、そうなれば幸せ」とほほ笑んだ。

 開幕前に左腓骨(ひこつ)筋腱脱臼の重傷を負い、今季初めて先発出場したのが5月6日、第12節のホーム徳島戦だった。22歳の誕生日に迎えた一戦で復帰弾を決め、チームも3―0で勝利。「スタメンに復帰して、いい流れができた。ラッキーな形ではありましたけど、得点も決められた。あそこから僕自身のシーズンが始まった」。エースが復活ののろしをあげた一戦を境にチームは上昇気流に乗り始めた。第11節までは2勝3分け6敗ながら、宇佐美のスタメン定着後は17勝2分け3敗と圧倒的な勝率。エースとしての重責を果たし、怒とうの反攻を引っ張ってきた。

 V弾への“お膳立て”も整っている。徳島戦は天皇杯も含めて出場した全3試合でゴールし、計6得点と好相性。J2だった昨季も、今回と同じ敵地でプロ最多の4得点を決めており「去年は初めてハットトリックができて、いい思い出のある場所。サポーターも多く来てくれるし、楽しみ」と自信をにじませた。

 来季からは2ステージ制が待つ。「1シーズン制が終わる最後のリーグタイトルを取れれば、区切りというか、ガンバにとってこれほど良いタイトルはない」。1ステージ制初年度の05年に優勝を飾った名門が、1ステージ制のラストもVで締めくくる。

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2014年12月3日のニュース