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清水 2度追いついてドローも…残留争い抜け出せず

[ 2014年11月23日 05:30 ]

<清水・名古屋>後半、同点ゴールを決め喜ぶ清水のノヴァコヴィッチ

J1第32節 清水2―2名古屋

(11月22日 アイスタ)
 清水はホームで名古屋に2―2で引き分けた。2度のビハインドを追いつく粘りを見せたが、終盤の決定機をものにできず勝ち越せなかった。16位大宮が敗れたため、J1残留圏内の15位はキープ。J2降格圏の16位とは勝ち点3差となった。

 “勝負の3連戦”の初戦で、オレンジ軍団が痛いドローを喫した。アイスタには今季2番目の大入りとなる1万7352人のサポーターが詰めかけたが、勝利を贈ることはできず無念のホイッスル。大榎克己監督(49)は「2回追いついたこと、最後まで戦ったことは評価できるが、勝ちきれなかったことには悔しさが残る」と肩を落とした。

 今季公式戦2戦2勝と好相性だった名古屋との対戦。指揮官は試合前「きょうは勝ち点3を取りにいこう。引き分けでいいとは思わないでくれ」とイレブンに呼び掛けた。前半21分にループシュートで失点し暗雲が漂ったが、同30分にMF竹内涼(23)のスルーパスを受けたFWノヴァコヴィッチ(35)が右足で冷静に流し込んで同点。前半を1対1で折り返した。

 後半6分に警戒していたセットプレーから再び失点も、同12分に名古屋DF本多が2枚目の警告で退場。数的有利となった清水に流れが傾いた。そして同15分、FW大前元紀(24)の左クロスを再びノヴァコヴィッチが決め同点。一気に試合を決めたかったが、その後は好機をものにできなかった。2得点のノヴァコヴィッチは「チャンスを決めきれず勝ち点1になってしまった」と悔やんだ。

 それでも、2度の劣勢を追いつく粘りが生まれてきたことは前向きな材料だ。今後は天皇杯準決勝・G大阪戦(26日)、アウェー柏戦(29日)と過密日程が続く。指揮官は「この勝ち点1も次につながる。前を向いて残りの2試合を戦っていきたい」と視線を上げた。

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2014年11月23日のニュース