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ベンゼマ決定機も…フランス 攻め抜きながら堅い壁破れず

[ 2014年7月5日 05:30 ]

ぼう然とピッチに座り込むフランスのベンゼマ(AP)

W杯ブラジル大会準々決勝 フランス0―1ドイツ

(7月4日 リオデジャネイロ)
 シュート7本に対して2本。前半、フランスはシュート本数で上回りながらも相手GKノイアーに阻まれ続け、1点を追う展開で折り返した。

 大会前の評判は決して高くはなかったフランス。それでも98年優勝時に主将だったデシャン監督は「ドイツを恐れる理由はない。隙がなく経験も豊富だが、この試合は我々に喜びをもたらす」と自信を持って臨んだ。

 攻撃の狙いは的中する。6月30日のナイジェリア戦からFWジルーに代えてグリーズマンを左ウイングで先発させ、チーム最多の3得点を挙げている中央のベンゼマにボールを集めた。前半7分にはベンゼマがファーストショット。1点を追う同41分には頭でゴールを襲ったが、相手ディフェンダーに当たりネットを揺らせない。決定機をつくってもミスや好守に遭い、デシャン監督もいらだちを募らせた。

 過去の対戦成績は旧西ドイツ時代を含め、フランスの11勝6分け8敗でW杯では1勝2敗。隣国のライバル関係を象徴する試合が、82年スペイン大会の準決勝だ。この試合でDFバティストンがペナルティーエリア外に飛び出してきた西ドイツのGKシューマッハと激突。バティストンは脊椎損傷などの重傷を負ったが、GKには警告すら出ず、試合もPK戦の末に敗れた。32年前の復讐(ふくしゅう)を――。フランスメディアは刺激的な言葉で決戦をあおったが、後半に入っても堅いドイツゴールを破れない展開が続いた。

 後半28分にはMFカバイユに代えてFWのレミーを投入した。捨て身の攻撃布陣を敷いたが、最後までゴールにはつながらずW杯を去った。

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2014年7月5日のニュース