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オランダ「醜い」速攻貫く!“華麗”ポゼッション回帰否定

[ 2014年7月5日 08:46 ]

オランダ代表のファンハール監督(AP)

W杯ブラジル大会準々決勝 オランダ―コスタリカ

(7月5日 サルバドル)
 今大会最多12ゴールと好調のオランダが“速攻サッカー”を貫いてコスタリカの快進撃を止める。相手はFIFAランクで8強中最も低い28位で、同15位のオランダが優位とみられるが、ファンハール監督は「難しい相手だ。そうでなければ準々決勝まで残っていないだろう」と警戒する。

 今大会は主に5―3―2の守備的なシステムを採用。カウンター攻撃から2トップのFWファンペルシー、ロッベンがそれぞれ3得点とゴールを量産してきた。同じく5バックで堅守速攻を得意とする格下相手でボール支配率が高まると予想されるが、司令塔のMFスナイダーは「現実的になるべき」と従来の華麗な攻撃サッカーへの回帰を否定した上で「王者になれば誰も醜いプレーとは言わないだろう」と最後まで“ポゼッション”ではなく“リアクション”を貫く決意を示した。

 不安材料はファンペルシーが左太腿にケガを抱えていることだが、FWフンテラールら控え組が好調なだけに、指揮官は「必要なら代えるだけだ」と意に介さない。逆転勝ち3回は既に70年西ドイツに並ぶ最多記録。これまで美しいサッカーでは頂点に手が届かなかったオレンジ軍団が、しぶとく勝ちにいく。

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2014年7月5日のニュース