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エクアドル“もう一人のバレンシア”が2発!決勝Tに望み

[ 2014年6月22日 05:30 ]

前半、同点ゴールを決め、喜ぶE・バレンシア(AP)

W杯1次リーグE組 エクアドル2―1ホンジュラス

(6月20日 クリチバ)
 エクアドルの“もう1人のバレンシア”が決勝トーナメント進出に望みをつなぐ逆転勝ちをもたらした。2トップの一角に入ったE・バレンシアが2ゴール。2試合でチームの全3得点を挙げる活躍を見せエース襲名へ名乗りを上げた。

 負ければ1次リーグ敗退の危機を救った。前半34分、パレデスのシュート性のボールを逆サイドで流し込む同点弾。後半20分には所属のパチューカ(メキシコ)でも同僚のW・アジョビのFKを頭で合わせて勝負を決め「お互いよく分かっている。W杯で2得点なんて夢のようだ」と喜んだ。

 国際舞台では全くの無名。日本代表MF香川と同じマンチェスターUでプレーするA・バレンシアに知名度や実績では遠く及ばない。エースFWだったベニテス選手が昨年7月に27歳の若さで急逝。その穴を埋める形で先発に定着したストライカーは「彼は常に僕らの心にいる。祝福してくれていると思う」と天国の僚友へ思いをはせた。

 貧しかった少年時代、牛飼いをしながら牧草地でボールを追って鍛えたしなやかな動きが武器。同姓の主将がかすむほどのパフォーマンスを見せる24歳が、ニュースターへの階段を駆け上がる。

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