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サイド攻撃が脅威のコロンビア 長友は封じ込められるか

[ 2014年5月21日 05:30 ]

コロンビア代表の強力サイド攻撃を抑えるキーマンになる日本代表DF長友佑都

 W杯1次リーグ第3戦で日本代表と対戦するコロンビア代表は、左ひざじん帯断裂からの復帰を目指すエースFWファルカオ(モナコ)が代表候補30人に選ばれた。だが、100%の状態に戻すのは困難な状況で同代表が“手負いの虎”を本大会へ連れていくのか気になるところだ。

 ファルカオ不在時のフォーメーションにはペケルマン監督も試行錯誤しており、今年3月のチュニジア戦では1トップにFWバッカ(セビリア)を据えた4―2―3―1をテスト。これが機能せず、後半からはFWグティエレス(リバープレート)とFWアドリアン・ラモス(ヘルタ)を2トップに置く4―4―2で臨んだが両FWとも不発に終わった。また、この試合をケガで欠場した今季ポルトガルリーグ得点王のFWジャクソン・マルティネスも、“ファルカオ2世”との評判が高いもののW杯南米予選では無得点。ここ最近の代表戦では結果を残せておらず不安要素も多い。

 むしろ日本が気を付けなければならないのは、チームの司令塔であるMFハメス・ロドリゲス(モナコ)と右MFクアドラード(フィオレンティーナ)からなるサイド攻撃。両SBにも抜群のスピードを誇るDFアルメロ(アルメロ)とDFスニガ(ナポリ)を擁しており、ボールを奪われた後の切り替えには要注意。後方からファルカオへ一気のロングパスという得意の攻撃パターンが消えた場合、もうひとつの得意パターンであるサイド攻撃を潰すことが出来れば、勝ち点獲得へ大きな後押しとなる。

 そこでコロンビア戦のキーマンとなるのが両SBを務めることになるであろう長友と内田だ。特に長友の左サイドは日本に分があると期待。ここではセリエAで既にマッチアップの経験があるクアドラードとの“再戦”が予想される。テクニックでは劣るもののスタミナは完全に長友が上。今季の対戦は2月に一度あり、1対1でやられる場面もあったが、きちんと修正し運動量の落ちた後半は相手に仕事をさせなかった。また、クアドラードにとっても長友への“意識”は高いはず。長友に軍配が上がるのか、クアドラードが“リベンジ”を果たすのか、互いのプライドかけた激しいバトルに注目だ。

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