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W杯薬物検査はスイスで実施 ブラジル検査所が資格取消

[ 2013年11月14日 11:53 ]

ヨハネスブルク(南アフリカ)で記者会見に臨む世界反ドーピング機構(WADA)のフェイヒー会長

 国際サッカー連盟(FIFA)は来年6月のW杯ブラジル大会のドーピング検査にスイス・ローザンヌの検査施設を使用すると発表した。予定されていたリオデジャネイロの検査所が、世界反ドーピング機構(WADA)の国際基準を満たさず、8月に公認を取り消されていたため。

 FIFAは「リオデジャネイロにある検査所の資格認定が取り消されたことを受け、我々は話し合いを行った結果、14年W杯での血液と尿サンプルの薬物検査は、ローザンヌにある公認施設で実施する」と発表した。

 リオデジャネイロの検査所は12年1月にも基準を下回っているとして、9カ月間の資格取り消しを受けている。WADAは同検査所の再公認には時間がかかり、W杯には間に合わないとの見解を示し、FIFAに別の施設を用意するよう求めていた。

 同W杯をめぐってはスタジアム建設の遅れへの懸念や、大会開催のために投じられる多額の資金への反発が強まっている。今年6月、W杯のプレ大会として行われたコンフェデレーションズ杯では、政府への激しい抗議デモが起こった。

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2013年11月14日のニュース