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香川 輝き復活!敵地ドローもスペイン紙では最高採点

[ 2013年11月7日 06:00 ]

レアル・ソシエダード戦の前半、攻め込むマンチェスターUの香川

 5日に欧州CL1次リーグ第4節が各地で行われ、日本代表の香川真司(24)が左MFで先発したマンチェスター・ユナイテッドは、レアル・ソシエダードと対戦し0―0で引き分けた。敵地で貴重な勝ち点1を獲得。2勝2分けとし、A組首位を守った。同じく日本代表MF本田圭佑(27)のCSKAモスクワはアウェーでマンチェスター・シティーに2―5で敗れ、D組3位以下が確定し敗退が決まった。

【欧州CL動画 A組順位表 D組順位表】

 ピッチで最も輝いていた。香川が最大のチャンスを演出したのは後半5分。ペナルティーエリア左サイドでパスを受けると、小刻みにボールを運んで左足で相手DFの股を通した。触ればゴールという最高のボールをエルナンデスがミスキック。惜しくもゴールはならなかったが、持てるテクニックを発揮した。

 左MFから同18分にトップ下にポジションを移すと、同23分にワンツーの“壁役”となりヤングのPK獲得を演出。ファンペルシーが外して得点はならず「チャンスを結果につなげられなかった」と自己採点は厳しいがロスタイムに交代するまで攻撃の中心にいた。

 スペインメディアも高評価を与えた。6日付のムンド・デポルティボ紙は両チームで唯一の4点(5点満点)を与え「一番積極的で最初にチャンスを迎えたのも彼」。マルカ紙も「(ソシエダードにとって)ひどく厄介なテクニックを持っていた」と褒めた。

 香川は「勝ち切りたかった。ほかの組を見ても、こういう試合(に勝つかどうか)で勝ち点差が決まる」と不発に終わった自身とチームを戒めたが、敵地で勝ち点1を獲得しA組首位をきっちり守ったことに意味がある。

 今季はプレミアリーグ開幕から4試合連続で出番なし。屈辱のスタートを切るなど満足に出番を得られず、代表でも10月の東欧遠征では試合勘の欠如から精彩を欠いた。ただ、腐ることなくチャンスを待った香川は徐々にだが、自力で出場機会を増やしてきた。「もっと調子を上げていきたい。切れやスピード感をもっと出していければいい」。香川の復調はマンチェスターU、そして来週から始まる日本代表の欧州遠征に向けても頼もしい限りだ。

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