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大久保2発!自身初の得点王グイッ!健在アピール

[ 2013年10月7日 06:00 ]

<川崎F・柏>後半6分、この日2点目となるPKを決め両手を広げて喜ぶ川崎F・大久保

J1第28節 川崎F3―1柏

(10月6日 等々力)
 残り1試合が行われ、川崎Fがホームで柏を3―1で下した。得点ランク首位に立つ川崎FのFW大久保嘉人(31)が2得点を決め通算21得点とし、2位以下に4点差をつけ“首位固め”に入った。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)も「能力が高く、経験がある」と評価するストライカーが、来年のW杯ブラジル大会出場へ向け再度、健在ぶりをアピールした。

 大久保劇場だ。まずは前半6分、ゴール左に抜け出したレナトからのクロスにエースは右足を合わせ、ネットを揺らした。「ビビッときた。(パスが)来るなと。レナトのパスは速いけど、点で合わせれば入ると思ったので、全力で走った」。まずは98年の松田聖子の流行語を借り、今季20点目を振り返った。

 後半6分にはペナルティーエリア内で倒されたレナトから譲られPKを蹴った。ゴール右を狙ったボールはコースが甘かったがGKの脇腹を抜けた。「完全に止められた。やっちゃったと思った。でも、決まったからうれしさが“倍返し”になった」。今度は人気ドラマ「半沢直樹」の決めゼリフで喜びを表現した。

 前半8分には相手と接触し首を負傷。しばらく動けず通常の担架ではなく、首を固定するストレッチャーで運び出された。「手足がしびれて、最初は言葉も出なかった。でも、動かなくてもチャンスが来るかなと思って。“代えないで”と自分で言いました」。試合後も手のしびれは消えない状態だったが、フル出場した。同32分に中村が倒された場面では柏の菅野と口論。「おちょくったら(菅野から)倍にして返ってきた」。柏サポーターからのヤジも「気持ちよかった」とニヤリ。試合後の取材エリアでも主役を張り続けた。

 これで今季6度目のマルチゴールを達成し21得点。得点ランクで2位以下に4点差を付けた。自身初の得点王のタイトル獲得も近づいてきたが「俺は点を取り続けるだけ」と足元を見つめる。3日に東欧遠征のメンバーを発表したザッケローニ監督は「能力が高く、経験がある。大会直前でもすぐになじめる選手」と、今後の招集の可能性も示唆したが「何とも思わない。結果を出すだけ」。得点王、そして代表復帰。ゴールを積み上げた先に歓喜が待っている。

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2013年10月7日のニュース