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ザックの“救世守”だ!森重 8戦ぶり完封で存在感示す

[ 2013年9月7日 06:00 ]

<日本―グアテマラ>前半、高い打点でシュートを放つ森重

キリンチャレンジ杯 日本3―0グアテマラ

(9月6日 長居)
 DFの「救世主」出現を予感させた。欧州組を含むフルメンバーでは初先発の森重が、攻守に存在感を示した。前半21分、相手DFのはるか上をいく打点のヘディング弾を見せれば、後半は前線の本田に鋭いパスを通すなど、攻撃のスイッチを入れる鋭い縦パスを連発。FIFAランク93位の格下が相手とはいえ、その存在感は際立っていた。

 「無失点で終われたのは良かった。きょうは押し込んだ展開だったけどリスク管理はできた」。チームは最近7戦19失点と不安を露呈し、守備再建は急務だった。大阪合宿では守備陣に「4バックの場合、ボールがないサイドのCBがラインを統率する」という指示が徹底された。森重はその任務をこなした上で縦パス、空中戦の強さなど個の味をブレンド。DF陣に光をもたらした。

 後半30分からは布陣が3バックに移行。リベロを任された森重は、試合中のシステム変更も無難にこなし最後まで隙を見せなかった。「4と3バック、2つをアピールできたのは良かった」。失点すれば日本代表では87~89年以来の8戦連続失点という屈辱的な危機を回避。6月W杯最終予選イラク戦(1―0)以来の完封勝利に導いた。

 対人、空中戦の強さ、技術も兼ね備え、ザッケローニ監督からも“和製ネスタ”と称される。「今ちゃん、麻也を脅かす存在になりたい」と言うが、むろんまだ通過点。「相手がボールを保持するチームになったときにどうなるか」。次は10日の強豪ガーナ戦でその真価を発揮する。

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2013年9月7日のニュース