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本田、銅像になる!?古巣フェンロが新本拠地に建立計画

[ 2013年1月8日 06:00 ]

2009年4月、オランダ2部リーグ優勝報告会で、市庁舎バルコニーから広場のサポータに向かって絶叫する本田(中央)

 日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)の銅像建立のプランが浮上した。09年まで在籍したVVVフェンロ(オランダ)は、15~16年シーズンから新たな本拠地を使用する予定だが、関係者によると、新スタジアムの敷地内に、09年1部昇格の功労者である本田の銅像を建てる計画があるという。現役選手の銅像建立は異例だ。

 VVVフェンロの現在の本拠は、メーンスポンサーの物流会社「シーコン・ロジスティックス社」の名を冠した「シーコン・スタジアム」。山のくぼみに造られていることから地元の言葉で「くぼみ」を意味する「デ・クール」の愛称でサポーターに親しまれている。

 ただ72年完成で老朽化も目立ち、約6000人収容と規模も小さいことから、VVVフェンロはベルデン会長を中心に、約1万5000人収容の新スタジアム建設の動きを活発化させている。総工費は約4700万ユーロ(約54億5000万円)。15~16年シーズン開幕前の完成を目指している。

 フェンロ市から約40億円の融資を受ける話が昨年11月に破談。白紙に戻ったとの報道もあったが、ベルデン会長は費用を捻出できる民間企業を募っており、地元メディア企業「トゥイスター・メディア・グループ」が筆頭候補に挙がっている。

 その新本拠の敷地内に本田の銅像を建立する計画が持ち上がっている。CSKAモスクワ移籍後もフェンロでの本田人気は健在。特に08~09年シーズン、16得点をマークしチームを2部から1部へと引き上げMVPに輝いた活躍は語り草だ。現在も本田と親交のあるベルデン会長は、その功績を形として残すため銅像建立を発案。さらに「本田記念館」設立などの構想も持っているという。

 クラブ関係者によると、本田がCSKAモスクワに移籍した際の移籍金12億円(推定)の一部をスタジアム建設費に充てることも検討されている。元フランス代表のジダン氏ら銅像になったサッカー選手はいるが、現役選手の銅像となれば世界的に見ても異例だ。

 新スタジアムはサッカー以外にもコンサートなどのイベントを開催するランドマーク的施設となる予定。そのシンボルとして本田圭佑が“存在感”を発揮する。

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2013年1月8日のニュース