達也、３カ月ぶり先発で惜別弾狙う「ゴールして勝利を」

天皇杯４回戦 浦和―横浜

（12月15日 熊谷陸）
　天皇杯は１５日に各地で４回戦８試合が行われる。熊谷陸で横浜と対戦する浦和は、今季限りでの退団が決定している元日本代表ＦＷ田中達也（３０）の先発出場が濃厚。田中は１２年間の思いを胸に抱き、惜別ゴールを目指す。

　最終調整のミニゲーム。田中は軽快な動きでネットを揺らした。スタメン出場となれば、９月８日の天皇杯２回戦・ヴォルカ鹿児島戦以来約３カ月ぶり。「１回の好機を決めたい。チームの勝利が一番だけど、そこで自分がゴールして勝利できれば良い」と意欲を示した。

　今季限りの退団が決まっており、敗退が決まれば、１２年間過ごした浦和に別れを告げる。決勝は来年１月１日。カウントダウンを刻む中、前売り券はすでに１万２０００枚以上売れており、完売は必至。柏木が「優勝もしたいけど、オレは達也さんと長くやりたいという気持ちで動いている」と話すように“達也のために”がクラブ、サポーターの合言葉となっている。

　田中は「あす（１５日）勝てば、また１週間、仲間とプレーできる」と話す。全ての思いをぶつけ、まずは３年連続の８強進出をつかみ取る。