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林、値千金の昇格弾!今度は古巣に“恩返し”「複雑ですけど」

[ 2012年11月23日 16:10 ]

<大分―千葉>後半、ゴールを決める大分・林
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J1昇格プレーオフ決勝 大分1-0千葉

(11月23日 国立)
 引き分けではJ1昇格の夢はかなわない。0―0のまま刻々と過ぎる試合時間。大分サポーターの願いが、ついに届いたのは後半41分だった。森島の縦パスに反応し、林が猛然と抜け出した。GK岡本と1対1。前に出てきた岡本の動きを冷静に判断し、その頭上をフワリと越える絶妙ループシュート。ついにゴールネットを揺らすと、両手を大きく広げ、大分サポーターのもとへと走った。

 「うれしいの一言です。それしかないです」。自身の決勝ゴールでチームをJ1昇格へと導いた林は、試合後、興奮気味に言葉を続けた。

 「0―0じゃダメなのは分かっていたので、点を取ることだけでした。8月に加入した時に、自分のゴールでJ1に上げるしかないと思っていました」。

 09年。大分のJ2降格が決まった京都戦(1―1)で、まさに大分を“突き落す”同点ゴールを決めたのが、当時、京都に所属していた林だった。あれから3年。試合後、大分サポーターから「今回のゴールのほうが100倍、価値あるぞ」と声をかけられると、林は「そりゃ、そうですね」と笑った。

 とはいえ今度は、古巣・千葉のJ1昇格を阻む結果となった。林は「複雑な思いですけど、大分を(J1に)上げられて良かった」と話した。

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