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ブラジル 6発大勝!代表復帰のカカーがダメ押し弾

[ 2012年10月13日 06:00 ]

<ブラジル―イラク>先制ゴールを決めたオスカル(右)を祝福するブラジル代表カカー

国際親善試合 ブラジル6―0イラク

(10月11日 マルメ)
 16日に日本と対戦するブラジルは11日、親善試合でイラクを6―0で下した。10年W杯南アフリカ大会以来の代表復帰となったMFカカー(30=レアル・マドリード)が2―0の後半2分に大勝の流れを決定づける追加点。復調ぶりをアピールした。

 「復帰できて本当にうれしい。得点までできて良かった」とカカー。速攻から敵陣でボールを拾うと、自ら持ち込んでゴール左から左足で蹴り込んだ。歓喜の一撃は10年6月7日のタンザニア戦以来のゴールとなった。

 所属のレアルでは今夏に事実上の戦力外となりながら移籍に失敗。代表復帰決定時は公式戦出場さえなく、招集に「驚いた」と漏らした。それでも07年バロンドール(世界最優秀選手)は地道な早出や居残り練習で出番を勝ち取り、この日は前半26分に2点目をアシストするなど後半25分に退くまで健在を証明した。

 カカーを含めた前線4人を流動的に入れ替える布陣で大勝に導いたマノ・メネーゼス監督は「カカーはチームと30分しか練習していないが、彼ほどの力量ならどんな難題でもやってのける」と称賛。1得点2アシストなど4得点に絡んだ20歳のネイマールも「カカーは最高。素晴らしい選手でいい連係ができた。もっと良くなる」と訴えた。

 急激な若返りで経験不足が指摘されていた中、20歳で02年W杯日韓大会優勝に貢献したカカーがチーム最年長の30歳で復帰。幅を広げた王国は、強豪との腕試しを熱望してきた日本にとって格好の相手となりそうだ。

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