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香川 ルーニー、ファンペルシーと初同時先発も…気合空回り

[ 2012年10月8日 06:00 ]

ニューカッスル戦の前半、攻め込むマンチェスターUの香川真司

プレミアリーグ マンチェスターU3―0ニューカッスル

(10月7日)
 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が不慣れなポジションに苦戦した。7日のニューカッスル戦に4―4―2の右MFで先発出場。ルーニー、ファンペルシーと初めて同時先発したが、ほとんど経験のない位置で持ち味を発揮できなかった。先発した試合では移籍後最短となる後半10分で途中交代。たまったうっ憤は、8日に合流する日本代表の欧州合宿にぶつけるしかない。

 持ち味は影を潜めた。移籍後初めて右MFに入った香川は得意とするペナルティーエリア内でプレーする機会がほとんどなく、後半10分に途中交代。移籍後出場7試合目で初めてルーニー、ファンペルシーと同時先発したが結果を残せず、前半21分には移籍後初の警告も受けた。2日の欧州CLのCFRクルージュ(ルーマニア)戦はベンチ入りしたが出場機会なし。「ビッグクラブは1試合で立場が変わる。常に結果を残さないと」とピッチに向かったが、気合は空回りした。

 C大阪、ドルトムント時代もほとんど経験のないポジションだったとはいえ、“内弁慶”も相変わらずだった。マンチェスターUに移籍後はホームで3試合に出場して2得点1アシストと結果を残していたが、アウェーでは4試合ノーゴール。昨季まで所属したドルトムントでも2シーズンでホーム33試合17得点、アウェー37試合11得点と敵地で得点力が半減していた。常に勝利を義務付けられたビッグクラブでは本拠、敵地に関係なく結果を残せるメンタリティーが不可欠となる。

 交代後にファーガソン監督と握手を交わした香川の表情は険しかった。だが、落ち込んでいる時間はない。フランス合宿を開始した日本代表に8日から合流し、フランス(12日)、ブラジル(16日)とW杯優勝経験のある強豪国との対戦が待つ。フランスにはチームメートのエブラ、この日対戦したニューカッスルのカバイエもおり、もやもやした気持ちはザックジャパンで晴らす。

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2012年10月8日のニュース