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柿谷 クラブ400号!天国の先輩にささぐ白星だ

[ 2012年9月23日 06:00 ]

<C大阪・清水>後半、勝ち越し弾を決めたシンプリシオ(右)と抱き合って喜ぶC大阪・柿谷

J1第26節 C大阪3-2清水

(9月22日 金鳥スタ)
 C大阪はFW柿谷曜一朗(22)のJ1ホーム通算400ゴールなど、壮絶な得点の取り合いの末、清水に3―2で勝利した。

 天国の大先輩にささげる1勝だ。1-1で迎えた前半ロスタイム、MF山口のシュートを相手GKがはじくと、いち早く反応したFW柿谷が右足でゴールへ押し込んだ。かつてクラブをJリーグ昇格に導きながら、がんにより36歳の若さで亡くなった久高友雄さんの命日に行われた一戦。「(C大阪を)支えてくれた人だし、勝てて良かった」。一度は同点に追いつかれながら、最後は後半43分にMFシンプリシオが決勝弾を決めてC大阪が白星を飾った。

 久高さんについて「こっちが一方的に知っているだけ」と言うものの、4歳からクラブの下部組織で育った柿谷にとって、その存在は憧れだった。試合後には、観戦に駆けつけた遺族にユニホームをプレゼント。これには久高由美夫人(49)も「きょうを楽しみにしていたし勝って本当に良かった」と笑顔を見せた。チームの勝利に貢献する今季8得点目は、クラブにとってのJ1ホーム通算400得点目。メモリアルな一撃に、レヴィー・クルピ監督は「曜一朗は星を持っていることを証明した」と賛辞を惜しまなかった。

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2012年9月23日のニュース