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本田、2戦連発!ビッグクラブ移籍へ好調アピール

[ 2012年8月5日 06:00 ]

ゼニト戦の後半、FKを放つCSKAモスクワの本田(右)

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)が2試合連続ゴールをマークした。4日、昨季リーグ王者のゼニト戦にトップ下でフル出場。0―3で迎えた前半43分に左足で、7月28日のアムカル・ペルミ戦に続く今季2点目を決めた。チームは1―3で敗れて2連敗を喫したが、今月31日までの移籍期間でビッグクラブ移籍に向けて好調ぶりをアピールした。

 精彩を欠くCSKAモスクワで、本田がただ一人気を吐いた。リーグ2連覇中の宿敵ゼニトを相手に、ホームで前半32分までに3点リードを許す屈辱的な展開で一矢を報いるゴール。右からのマイナスの折り返しを、ペナルティーエリア中央に走り込んで左足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。

 7月28日のアムカル・ペルミ戦に続く2戦連続弾は、クラブでは昨年7月25日クリリア・ソビエトフ、同31日のFKクラスノダール戦以来約1年ぶり。今季開幕から3戦2発で、6月のW杯アジア最終予選の日本代表で3戦4発を合わせれば、公式戦6試合6ゴールの固め打ちとなった。

 6月に日本からロシアへ出発する際に「(9月のW杯アジア最終予選)イラク戦の前にリーグでやることがたくさんある」と話していた本田。それは今月31日まで開いている欧州の移籍市場で、希望するビッグクラブへアピールすることを意味していた。昨季までは不本意なボランチで起用されることが多かったが、今季は日本代表と同じトップ下に固定されて持ち前の得点力を発揮。この日はゴールの他にも、ボランチの位置まで下りてのパスさばき、前線からの守備などフル回転して好調ぶりをアピールしてみせた。

 4年前の北京五輪は中心選手として出場。「世界で一番となるまでに団結力を高めないと、メダルには届かない」と意気込んで臨んだが、3戦全敗という屈辱の結果に終わった。ロンドンでは名古屋、VVVフェンロの後輩である吉田をはじめ若きイレブンが躍動。この日も無言のまま会場を後にしたが、関塚ジャパンの快進撃を期待しているような顔つきだった。

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2012年8月5日のニュース