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丸山、完全復活!5年5カ月ぶり先発で準備OK!

[ 2012年8月1日 06:00 ]

<日本・南アフリカ>前半、攻め込む丸山

ロンドン五輪 サッカー女子1次リーグF組 日本0-0南アフリカ

(7月31日 カーディフ)
 丸山が満を持してロンドン五輪初出場を果たした。しかもスーパーサブとしてではなく、07年2月14日のキプロス杯・スコットランド戦以来となる5年5カ月ぶりのスタメン。「自分はゴールを狙うつもりだった。五輪への思いをピッチでぶつけるつもりでプレーした」。無得点のまま後半ロスタイムに大儀見と交代したが、控え選手中心の布陣の中で十分な“慣らし運転”となった。

 持ち味の突破力を生かして攻撃の起点になった。開始2分、近賀からパスを受けるとドリブルで仕掛けてペナルティーエリアの外から放ったオープニングシュートは、うまくミートせずにGKにキャッチされた。後半21分には左サイドのスローインからドリブルでDFを振り切り、ゴール前にマイナスのパスを供給。合わせた安藤のシュートはDFに阻まれたが、シュートでもポストプレーでも好機を演出した。

 渡欧前日のオフに都内の実家を訪れ、母・慶子さんと約束を交わした。「五輪で点を取ったことがないから、ロンドンでは絶対に点を決めるから!」。昨年9月に右膝前十字じん帯損傷の大ケガを負い、リハビリ中に心の支えになってくれた母に“復活弾”で恩返しすることを誓った。

 カナダ戦とスウェーデン戦はともに出場機会が与えられなかったが、慶子さんには「出られなかったけど、チャンスはくるから」とのメールを送った。南アフリカ戦前には「4年間、ロンドンを目標にやってきた。それを証明できるのは自分しかいない」と力強く話していた。それは、人生3度目の夢舞台が自身にとって最後の五輪と位置づけているからだ。

 娘の集大成を見届けるためにスウェーデン戦前日に現地入りした母からも猛ゲキが飛んた。「最後の五輪なんだし、シュートしないと駄目」。不完全燃焼に終わったが、ピッチ上で五輪の雰囲気を感じることはできた。1次リーグは2位通過。「結果オーライです」。“不屈のストライカー”は母親との約束を果たすため、決勝トーナメントでギアをトップに入れる。

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2012年8月1日のニュース