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五輪コンビ不発…C大阪 5戦連続白星なしで15位転落

[ 2012年7月15日 06:00 ]

<C大阪・鹿島>試合後、サポーターに向け、五輪への抱負を話す扇原(右)と山口。試合に負けたため、表情はさえず…

J1第18節 C大阪0―1鹿島

(7月14日 長居)
 C大阪は山口蛍(21)、扇原貴宏(20)のWボランチが奮闘を見せるも、鹿島に0―1で敗れ5戦連続白星なし。この悔しさを五輪でのメダル獲りにつなげることを誓った。

 ロンドンへ弾みをつけることはできなかった。五輪前最後となった鹿島戦で、関塚ジャパンでもダブルボランチを形成する山口と扇原はC大阪に勝利を呼び込むことはできなかった。序盤から攻勢を仕掛けながらも、小笠原のFK弾に屈し0-1。5戦連続白星なしで15位転落という現状に、フル出場した2人の表情は沈んでいた。

 「最初の方のチャンスで決めていれば…。勝てなかったことが本当に心残り。今は悔しい気持ちでいっぱい」。その山口の言葉に続くように、扇原も「こっちの展開で試合を運べたけど…。負けてから(五輪に)行くのは残念」と悔しさをあらわにした。

 ただ、揃って先発出場したニュージーランド戦(11日)から中2日の日程だったとはいえ、安定したパフォーマンスは披露した。前半27分にオーバーヘッドシュートを放った山口は、後半7分には鋭い縦パスで好機を演出。後半途中から左サイドバックにポジションチェンジした扇原も、攻撃に変化をつけようと左足から長短のパスを操った。

 試合後にピッチ上で行われたサポーターへのあいさつ。「この悔しい気持ちを五輪に持っていって、メダルを獲れるよう頑張ります」(山口)。「ひとまわり成長して帰ってきて、またセレッソの勝利に貢献できるよう頑張ります」(扇原)。厳しい敗戦にブーイングが沸き起こったスタンドも、この時ばかりは拍手に包まれた。サポーターからメッセージ入りの日の丸も受け取った2人。この日の悔しさを胸に、そして大きな期待を背負って五輪コンビが決戦の地へと乗り込む。

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2012年7月15日のニュース