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寿人2発!広島 快勝で10年ぶり首位浮上

[ 2012年7月15日 06:00 ]

<広島・川崎F>前半15分、ゴールを決め両手を広げる得意のポーズを見せる広島・佐藤寿

J1第18節 広島3―0川崎F

(7月14日 広島ビ)
 広島がゴールラッシュで首位に立った。引き分けた仙台に勝ち点、得失点差で並び、総得点で上回った。結果的に首位を決めたのは前半19分の3点目、佐藤のヘッド弾だった。右サイドから石川が中央に折り返したボールをネットに突き刺した。「ゴールに至る過程が良かった。正直、誰が出てもいいサッカーができる自信がある」と満足げに振り返った。

 前節の磐田戦で左内転筋を痛めたミキッチが今季初の欠場。石川は代役でリーグ戦初先発だった。「3―6―1」システムは円熟の域。根付いた仕組みの中では、主力の穴を埋める選手も能力を出し切りやすい。開始2分には、右下肢血流障害で離脱した山岸に代わって先発5戦目の清水が、高萩のCKを右足ボレーで25メートル先のゴールに蹴り込んだ。5年目でのJ1初得点に「長かった…」と感慨にふけった。

 09年にJ1に再昇格して以降、何度か上位争いをしてきた。そして、ついに02年第1ステージ第1節以来の首位を奪取した。「チームとして同じ方向を向いて努力してきた結果」と森保監督。この日2ゴールで得点ランク独走の14得点とした佐藤は「総得点の違いではスッキリした首位とは言えない」と、さらなるゴールラッシュを予告した。

 ≪10年ぶり首位浮上≫広島のJ1首位は02年第1ステージ開幕の札幌戦で5―1と大勝して以来、10年ぶりだ。他に01年の第2ステージ第2節、94年の第2ステージ第1、3、4節で首位を経験しているが、いずれも開幕直後のこと。シーズンあるいはステージの後半となると94年第1ステージに優勝して以来、18年ぶりに首位に立ったことになる。

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