運動会で奮闘　ゴトビ監督「あんなに速く走った伸二は見たことない」

準備運動の“鬼ごっこ”で子どもにタッチする清水ＭＦ小野

　Ｊ１清水は２日、草薙陸上競技場で「ＦＥＳ２０１２サポーターズサンクスデー」を開催した。今年は選手、スタッフ、４１８０人の来場者を橙（だいだい）組、白組に分けて覇を競う運動会で盛り上がり、ファンやサポーターと交流を深め、クラブ創設２０周年でのリーグ制覇へ、結束を深めた。

　草薙陸上競技場を使用した清水の“運動会”。開会前に行ったダンスでは、クラブのオフィシャルチアリーダーと一緒にＭＦ河井陽介（２２）ＭＦ石毛秀樹（１７）ら新加入選手が一緒に踊って会場を盛り上げた。

　選手と参加者の準備運動の後、大玉ころがしや担架リレー、ＰＫ対決、玉入れ、並行してミニサッカーも行った。またＤＦ岩下敬輔（２５）が司会役となったトークショーでは、際どい突っ込みで爆笑を誘った。最後に選手全員リレーを行い、アンカーのＭＦ小野伸二（３２）が快走。アフシン・ゴトビ監督（４８）は「本当にケガをしているのか。あんなに速く走った伸二は見たことがないよ」と首をかしげた。清水のファン感謝デーでは史上最長の３時間半もファンと触れ合った。

　閉会式ではＦＷ大前元紀（２２）がファンが選出する昨季のベストプレーヤー賞に選出され、高級腕時計を贈呈された。また、清水後援会はチーム支援費として１０００万円を寄贈。小野主将は「ここまで４位という結果には満足していない。最終節が終わったあとに必ずトップにいます」。ゴトビ監督も「２０年間、皆さまは待っていますが、それを終わらせる時期です」と初優勝へそれぞれ決意を示すと、スタンドからは大きな拍手が送られた。