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ザック監督 異例の欧州組「緊急プレ合宿」を計画

[ 2012年5月8日 06:00 ]

日本代表のザッケローニ監督が欧州組による「緊急プレ合宿」を計画していることが分かった

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が14日から欧州組による「緊急プレ合宿」を計画していることが7日、分かった。日本サッカー協会関係者によれば既にシーズンが終了したドイツ組が中心となるが、6月に控えるW杯アジア最終予選に向けて、万全のコンディションを維持させるのが最大の狙い。異例の調整を経てW杯ロードを突き進む。

 異例のプレ合宿に参加するのは長谷部、岡崎、細貝ら欧州組。関係者によると、14日から既にシーズンを終了したドイツ組を中心に行われ、場所は既に東京近郊で調整中だ。カップ戦、親善試合などクラブによる日程の差はあるが、それぞれが帰国次第、合流することになる。

 W杯アジア最終予選は6月3日に開幕。オマーン、ヨルダン、オーストラリアと10日間で3試合を戦う。現在、A代表のレギュラーの大半は欧州組が占め、その状態が成績に直結する。国内組とは対照的に、欧州組は1カ月近くも実戦から遠ざかる可能性がある。23日にはFIFAランク110位のアゼルバイジャンと強化試合も組んだ。ザッケローニ監督は、その前に海外組をできるだけ早く集結させ、強化試合をさらに実のあるものにする考えだ。

 発端は2月のW杯アジア3次予選。ホームでウズベキスタンに0―1と敗れた。短期間で欧州と日本の移動を強いられた欧州組のコンディション不足と連係の未熟さが、最大の敗因だった。試合後、主将の長谷部は「ドイツ組は5月初旬にシーズンが終わる。集まる機会がほしい」と漏らしていた。緊急のプレ合宿は、課題を埋める絶好の機会となる。

 W杯予選に限れば2連敗中。指揮官がナーバスになるのも無理はない。7月にはロンドン五輪が開幕するが、6月、9月のW杯予選を万全の状態で戦いたい指揮官はオーバーエージ枠を含め、A代表の主力クラスの五輪参加には難色を示しているという。100%の状態でW杯予選を戦う。そのためにザッケローニ監督は1分1秒も無駄にする気はない。

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2012年5月8日のニュース