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永井だけが光明…“初スタメン”起用に応えた初ゴール

[ 2012年2月6日 06:00 ]

<U23シリア代表・U23日本代表>前半ロスタイム、永井が同点のゴール

ロンドン五輪アジア最終予選C組 日本1-2シリア

(2月5日 ヨルダン・アンマン)
 最後の最後に奈落の底に突き落とされた関塚ジャパンにあって、一筋の光明をもたらしたのはFW永井だった。

 0―1で迎えた前半46分だ。DF鈴木のロングボールをMF大迫がラストパス。GKとの1対1を落ち着いて右足で決めた同点弾は、永井にとっては最終予選初ゴールでもあった。福岡大時代から関塚ジャパンの絶対的エースとして君臨してきたが、最終予選はここまで3戦全て途中出場でノーゴール。最終予選初先発となった背番号11は、即ゴールという結果で指揮官の起用に応えてみせた。

 思い出の品を荷物にしのばせてアンマン入りしていた。昨年9月、福岡大の同級生と2年以上の交際期間を経て結婚。今年正月に新妻と出かけた神社で2度おみくじを引き、2度とも大吉を引き当てた。そのうちの1つをお守り代わりとして財布の中へ。支えてくれる大事な人への思いと五輪切符への固い決意とともに最終予選に臨んでいた。MF清武(C大阪)が故障で離脱し、FW大津(ボルシアMG)はクラブが招集を拒否。大事なピースを欠いたチームにあって、ゴールを貪欲に求めていた永井が決めた1点だった。

 「イメージ通り。ゴールを取ることだけを考えていた」と話した永井。そして、こう続けた。「負けてしまったので悔しい。集中して決めないと、この後は苦しくなる」。マレーシア戦は、1点とともに、より勝利を意識した戦いになる。 

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