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長友を絶賛!伊紙「ブラジル人でもないのに」

[ 2011年9月29日 06:00 ]

<CSKAモスクワ―インテル・ミラノ>前半、2点目のゴールをアシストした長友

欧州CL1次リーグB組 インテル・ミラノ3-2CSKAモスクワ

(9月27日)
 欧州CL1次リーグ第2節は8試合が27日に各地で行われ、B組のインテル・ミラノはアウェーでCSKAモスクワに3―2で競り勝ち、今季初勝利を挙げた。日本代表DF長友佑都(25)は右サイドバックでフル出場し、1―0の前半23分にCL初アシストを記録。勝利に貢献した。右膝の手術で戦線を離脱しているCSKAの日本代表MF本田圭佑(25)は欠場した。

 手玉に取った。敵陣深い右サイドで長友がDFと向かい合う。同じサイドバックでも相手は1メートル70の自分より20センチも身長が高いロシア代表のA・ベレズツキ。しかし、冷静に間合いを読んだ小兵は流れるような動きで相手の股間を抜いた。「イメージ通り」と長友。そのままペナルティーエリアに進入すると、強く速いクロスを蹴り込んだ。「キーパーに当たってもいいし、味方につないでもいい。とにかく思い切りいきました」。ゴール前のパッツィーニは右足を合わせるだけだった。

 インテルに途中加入した昨季から数え、CL出場5戦目で記念すべき初アシスト。1―0からリードを広げる貴重な追加点を生んだ。チームは後半32分に追いつかれたものの、2分後にFWサラテが決勝点。勝利の中でその価値は揺るがない。

 ラニエリ監督は「凄く重要な選手。2点目は彼に負う部分が大きい」と称え、28日付のイタリア紙コリエレ・デロ・スポルトは7点の高評価。6・5点をつけたトゥット・スポルト紙は「触ればゴールというアシストを供給。ファンタスティックな“トンネル”(股抜き)。ブラジル人でなければアルゼンチン人でもないのに」と絶賛した。

 守ってもロシア代表の司令塔ジャゴエフを封じた。FK弾こそ決められたが、周囲と連係しながら間合いを保ち「相手はドリブルも得意でパスも得意。変に飛び込まずにいい形で対応できた」と決定的な仕事を許さなかった。

 開幕から公式戦5試合で白星がなく監督交代を強いられた10年CL王者だが、これで24日の国内リーグ・ボローニャ戦に続いて連勝。イタリア語でも取材に応じた背番号55は「われわれは良くなっている。このままいきたいね」とうなずいた。

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2011年9月29日のニュース